車椅子で利用できる歴史的建造物のバリアフリースポットとは?
Contents
車椅子ライフデザイナーのまおうです。たまには行きたくなるのがパワースポット。特に歴史的なスポットへ行きたいと思うことがよくありますが、バリアフリーなのかとても気になるポイントです。実態はどうなのでしょうか?
歴史的建造物に関してはバリアフリー化が難しい
ほとんどが歴史的建造物ですので、バリアだらけなのが実態です。バリアフリー化を多少していても、石畳になっていたり、境内には段差があったりすることが多いです。そのため車椅子走行には、大変危険な場合があります。私も以前そのような想いをしたことがあります。
神奈川県の有名な神社に行ったときに、石畳と石畳の隙間に前輪キャスターが挟まったことで急ブレーキがかかり、身体が投げ出されたのを必死で止めたのを憶えております。奇跡的に車椅子から落下しなかったのが幸いです。もし落下していたら堅い石畳の上にひざを激突させて、骨折していたかもしれません。
車椅子ユーザーの率直な気持ちとしては、バリアフリーにしてほしいと思いますが、歴史的建造物の改修工事は正直難しいでしょう。費用とかにおける課題ではなく、現代人がバリアだからといって改修工事をすること自体、タブーなのかもしれません。
ほとんど難しい城の中で行ける城が「大阪城」
そのため城などはバリアフリーではありません。難攻不落な城のイメージを考えると車椅子でも気軽に入れますというのは、逆に城の魅力を落としてしまうかもしれません。そう考えるとやむを得ないと思います。
それでも車椅子で入れる城は、私の経験の中から1つありました。大阪城です。ここは天守閣までエレベーターで行くことができます。多少バリアがありますが、無理ではないです。
気になる点は、城の入口にたどり着くまでが駐車場から距離がある点。さらにその間に勾配の激しい箇所がある点などです。1人で行くには厳しいかもしれませんが、付き添いの人がいれば行くことが可能です。
寺・神社は意外とバリアフリー化になってきている
寺・神社については、日本1周の時にいくつか利用しました。お遍路さんのスタート地点である1番札所 霊山寺(徳島県)・厳島神社(広島県)・太宰府天満宮(福岡県)などは私1人でも可能でした。最近行った出雲大社(島根県)や川崎大師(神奈川県)もバリアフリー化が進んでいました。
そして見事なのは浅草寺(東京都)です。本堂に行けるエレベーターが設置されてありました。但し、本堂とエレベーターの通路は板でつながっていますが、固定されていないんです。安全性は全くありませんが、くっついていないため本堂の工事はされていないのではないでしょうか?
このように歴史的建造物の改修工事を行わなくても、バリアフリー化の工夫をされているところもあります。でも車椅子で行けない場所に対して、バリアフリー化にすべきであるとは思っていません。
その理由は、現代人が改修することを望ましいとは思えないからです。むしろこういったところほど便利器具(例えばJINRIKI(けん引式車椅子補助機器))などを利用すること、そしてこころのバリアフリーで参拝の手助けができることが重要ではないかと思っております。
関連する投稿
- なぜ車椅子利用者の旅行の宿泊予約などは電話のみになってしまうのか?
- 交通のバリアフリーが遅れていた高速バスにも対応されていく
- 車椅子ユーザーが車を運転する場合において「自分の車椅子はどこに置くの?」という疑問にお答えします。
- 車椅子で行く大阪の地下鉄バリアフリー事情について
- 羽田空港における身障者用駐車スペースの確保の難しさ
現在の記事: 車椅子で利用できる歴史的建造物のバリアフリースポットとは?