バリアフリールームの宿泊予約は金・土曜日が要注意

2018.01.10 (水)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。昨年の冬は日本1周をしていた私ですが、その中で一番大変だったのが「宿探し」でした。最近は、外国人観光客も多くなり金・土曜の宿泊はなかなか予約できないことが多い中で、バリアフリールームにおいても同様な状況が発生しておりました。そのため金・土曜の宿泊には十分注意が必要ではないかと思われます。

日本1周したときにも宿泊予約で2度ピンチに遭遇した

なぜなら私が日本1周をしていた27日間において、金・土曜日の宿泊予約には大変困りました。日本1周する前におおよそ何日目にはどこに行くといった計画を立てましたが、クルマでいったとはいえかなりの体力を消耗したため、予定していた宿泊地までたどり着かないケースもたびたびありました。逆にここまで行っておいた方が明日が楽になるといったケースもありました。

 

まさに私が好きな番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」のように、行けるところまで目指すような企画になっていました。でも当日予約はひじょうに厳しいために、できるだけ2・3日前には予約するような体制を組んでおりました。ところが前述したように金・土曜の宿泊予約はなかなか空きがないものです。特に金曜日は宿泊施設に何軒電話しても「満室です」といった回答でした。

 

まず東日本を旅行していた時の「秋田」で遭遇しました。秋田市周辺の宿泊施設でバリアフリールームを設置してあるところは6軒。ひたすら連絡したものの6軒とも満室。ただ唯一の1軒だけが、仮予約をいれてある宿があり、もしかしたらキャンセルされるのでは?との事でした。ただキャンセルが出るか待っているだけではどうしようもないので、それ以外の方法を考えました。

金曜と土曜日は予約を入れておかないと泊まるところがなくなる恐れもあり

もし秋田で宿泊先が見つからなかったら、翌日の目的地である新潟に行くにはどうするのか考えました。さすがに秋田~新潟間は300キロ近くあり、しかも高速道路は完全開通しておらず、ところどころで高速道と一般道を通るような時間がかかるルートでした。さすがに秋田で宿泊できないからといってさらに新潟まで行くのは困難であり、その中間にあった鶴岡もしくは行先を変更して山形に変えようかとも検討しておりました。

 

それでも鶴岡・山形までも150キロ以上かかる場所であり、明らかにピンチでしたが、運がよく夕方にキャンセルが出て、宿泊にこぎつけてホッとしました。さらに鹿児島でも同様なことが発生しました。鹿児島市内のバリアフリールームは全滅。1軒だけは高級なホテルで駐車場がないところでした。

 

かなりの重い荷物を所持しているのに、駐車場がないのはとても厳しかったです。自分で探すにしても知らない土地で身障者用駐車スペースを探すことがどれだけ困難なのか?不安になってしまい、別の宿泊施設を探しました。何とか鹿児島県と宮崎県の県境にある宿泊施設がバリアフリールームをもっていたので助かりました。

東京オリンピック・パラリンピックの開催、高齢化社会の到来でもっと数・整備がされることを望む

2度もアクシデントになりかけたので、翌週の金曜日の大阪だけはできるだけ早めに予約をしておきました。こういった具合に金・土曜日の予約には十分注意したいものです。車椅子利用者にとっては宿泊施設は一般の人のようにどこでもOKとはいかないはずです。そのためにも野宿・車中泊にならないことを願いたいものです。

 

また高齢化社会に伴い車椅子利用者が増えていきますし、東京オリンピック・パラリンピック開催における外国人車椅子利用者のためにも、バリアフリールームの数および整備をぜひともお願いしたいところです。現実はまだまだ数・内容ともに充実度が欠けている現状になっております。ぜひとも当事者の声や体験などを通して、「使えるバリアフリールーム」の充実を願っております。

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