車椅子ユーザーが駐車場探しの際に難しいケースとは?

2017.12.28 (木)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。都内の駐車場探しをする中で、身障者用駐車スペースを中心に探しますが、もし該当のスペースがなくてもとめることができる場合があります。しかし一方でまだスペースが少ないのも実態です。一見とめることができそうなスペースでも難しいケースはどういうものでしょうか?

なぜ一般の駐車場に車椅子ユーザーがとめられないのか?

身障者用駐車スペースとは、通常の2.5Mの標準的な駐車スペースに、車椅子への乗降の際に必要な1M(主に斜線のゾーン)をあわせた3.5Mとなっております。「なぜ通常の2.5Mではダメなのでしょうか?」という質問をよく受けますが、一般の駐車スペースではドアの全開をすることができません。全開のスペースがなければ、車椅子を置くこともできなくなってしまいます。

 

仮にそのようなスペースにとめた場合は、隣のスペースに誰もとめなければ大丈夫ですが、用事を終えて駐車場に戻ってきたときに車が隣にとまっていたら帰ることができません。同行している友人がいれば、車を動かすことができるかもしれませんが、自分しかいなければ残念ながら隣の車の所有者が帰ってくるまで待ち続けるしかないでしょう。そのようなリスクが伴ってまでとめることはないと思います。

 

屋外の時間貸しの駐車場では、台数の多い場所はゲート式になっていますが、少ない場所は地面からの跳ね上げ式になっています。ゲート式の場合は、身障者用駐車スペースがなくても、ドアを全開できるだけのスペース(一番端っこのスペース)であればとめることができます。しかしゲート式の駐車場は、商業施設などがある場合が多く、そうでなければ大概は3~10台くらいの跳ね上げ式の駐車場がほとんどです。

跳ね上げ式の駐車場にとめられない課題とは?

跳ね上げ式の駐車場は、車椅子利用者にとってとめにくい構造になっています。地面に機器が設置してありますが、横に出っ張っているために車椅子の乗降ができないことがよくあります。最近よくあるのが、身障者用駐車スペースであっても跳ね上げ式の装置がついており、車椅子の乗降が不可能なケースがあります。残念ながらせっかくスペースを確保してもとめにくいのであれば、宝の持ち腐れになってしまいがちです。

 

最近は跳ね上げ式の駐車場の構造において、出っ張りをなくすものも出てきました。まだまだ普及は少ないものですが、今後において多くなることによって、車椅子ユーザーのとめることのできる場所は増えていくものだと思っております。

 

その他には身障者用駐車スペースがあるにもかかわらず、一般の駐車スペースに国際シンボルマークである車椅子のマークがついてあるだけというものもあります。こうなるとなぜ車椅子利用者が該当のスペースにとめるのか分かっていないのでは?と思ってしまいます。せっかく設置していただけるのであれば、当事者の声をきちんと取り入れた形にしてほしいものです。

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