新しいバリアフリーマップは車椅子の走行ログによって進化する
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まであと3年を切っている状況ですが、まだまだバリアフリースポットが少ない状況です。さらにあとわずか2ヶ月先に開催予定の平昌オリンピック・パラリンピックでさえ、あまり話題に挙がらない状況が続いております。
新たなバリアフリーマップの誕生へ
毎朝視聴している東京MXテレビの「モーニングCROSS」では、新たなアプリとしてバリアフリーマップを特集しておりました。 公共交通機関や観光施設などのバリアフリー化は、着実に広がっているものの、実際にバリアフリー化が進んでいると実感している人は多くないとのこと。バリアフリーの情報が少ないために、外出をためらってしまう車椅子ユーザーも多いと報道されていました。
マップが開発されていくことで、バリアフリーの情報が増えていくことは、車椅子ユーザーにとってとても嬉しいことです。私も2005年からバリアフリーのスポットの調査をして、ブログを通して情報発信をしておりました。そこで心掛けたのは、少しでも面白く分かりやすいこと。そしてできるだけ画像で紹介することでした。
ただ私のテクニックではマップというものをつくることができず、単なる情報発信だけでした。今では各社・各団体がいろいろな機能を駆使して、スマホを使った新しい技術革新が行われようとしております。今回の番組で紹介されたアプリも、かなり真新しい機能がついているものでした。
GPSを活用したことで車椅子ユーザーが通った道が走行ログとなる
スマホで多目的トイレやエレベーターなどを撮影し登録することによって、その写真の情報が共有される仕組みをもっているため、情報を探す人にとって、写真を見て利用できるかどうかを判断することができるようです。特にすごいと思ったのが、GPSを活用し、車椅子ユーザーが通った道がマップに記録され走行ログとして公開されることです。
また多くの方が利用した道には太線で掲載されることで、どの道がおすすめなのかがマップ内で一目見て分かるといった機能がついていくようです。道はあるけれど細線でしか記載されていない道は、人気のない道であり、もしかしたら勾配があったり、道がガタガタであったりと評価されない道なわけです。そういった情報まで分かると、外出時の安心度がより一層高まっていくと思っております。
実際に21年間車椅子生活をしている私にとって、バリアフリーの情報があってこそ気軽な外出が可能になっています。都内に外出するときには、駐車場の有無、トイレの有無など事前チェックを済まさないと、目的地で困ってしまうことがよくあります。そういった問題を解消していくことが望まれるでしょう。
大事なことはもっとバリアフリースポットが増えること
しかし一番肝心なのは、バリアフリースポットが増えていくことです。バリアフリー法で整備された場所、つまり公共施設・交通機関・商業施設などは整いつつあるものの、それ以外の施設についてはまだまだ途上です。「なぜ今バリアフリーなのか?」「バリアフリーにすることによって価値が生み出されるのか?」をもっと多くの人々に知ってもらうきっかけづくりが必要だと思っております。
だからこそ進まないバリアフリー化を打破できるものと思っております。東京オリンピック・パラリンピック開催はあっという間にやってくるでしょう。それまでに少しでも多くの人々がバリアフリーに関心をもっていただけるように頑張っていきたいと思っております。
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