車椅子利用者が外出する際に願うのは雨が降らないこと
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活をしている中での最大のバリアは何か?というと私は「雨」ですね。雨が降ると全て台無しになってしまう場合があります。但し、天災なのでどうにもできません。そこで雨が降った時の協力があれば、とても嬉しい限りです。
車椅子利用者にとっては傘がさせない辛さ
雨の辛さは別に車椅子利用者に限ったことではない!と思われる方がいらっしゃると思いますが、車椅子利用者は「傘がさせない」という辛さがあります。両手で車椅子を漕ぎますので、傘を持つことができません。
そうなると雨合羽を着用するか否かになりますが、市販されている雨合羽は着用するのに意外と面倒臭いものが多いです。なぜなら上半身は着用できても下半身は立位をとるのが難しいために、着用することが難しいんです。
その不便さを改良するために、車椅子に乗ったままでスポッと被るタイプも出ておりますが、かなりの重みがある点が気になります。そういった点を踏まえると水はけのいいジャンパーだけを着用するということもあったり、何も着用しないで急いで走行することもしばしばあります。
旅行をするときには雨が降らないことを祈るばかり
私は11月中旬から27日間をかけて日本1周をしましたが、かなり運が良かったせいか大雨に見舞われたのは2日間くらいしかありませんでした。12月4日宮崎えびの→熊本・12月13日彦根→名古屋だけでとても助かりました。雨が降ると旅行は一気に台無しになります。
ちなみに1年半前に行った沖縄旅行において、3日目に大雨が降ってきました。その際は観光地に行くのを諦め、沖縄最大のショッピングモールであるイオンモール沖縄ライカムで1日中過ごしました。巨大モールだったたけにのんびりと楽しむことができました。
そういった雨でも楽しめる場所がなければ、1日中雨宿りのようなことになってしまいます。大概の旅行先は屋外駐車場になっており、屋外駐車場から施設までの距離があるケースがほとんどです。毎回旅行をするときには「頼むから雨だけは降らないでください!」と祈るばかりです。
車椅子利用者における大きな課題は車から降りる時
ここまで車椅子利用者における雨の課題をお伝えしましたが、もし健常者の方がフォローをしていただけるのであれば、一番お願いしたいのが、「車から車椅子に乗り移る際の傘対応」です。
車から車椅子を降ろしたときに、車椅子がビショビショに濡れてしまいます。その際にクッション部分に雨が濡れてしまうといくら雨合羽を着用していても、クッションは乾かすことが出来ず、1日中服が濡れたまま過ごすことになります。
これだけは避けることができません。ぜひとも車から車椅子への乗り移りの際に傘をさしていただけると、車椅子利用者にとって嬉しいことは間違いありません。
大事なのは障害のお持ちである方との日頃のコミュニケーション
あとは毎日の勤務で車を利用されている車椅子利用者には、できる限り雨に当たらない場所もしくは入口までの距離が短いところに車をとめることを許可していただきたいと思っております。
私は15年前の上司から、「雨が降っているときは迎えに行くように警備員に言っておくから遠慮しないでくれ」と言ってくれました。そのおかげでかなり助かったのを憶えています。
こういったことも日頃のコミュニケーションがあってこそだと思っております。障害をお持ちの方がいる職場だからこそ困っていることに耳を傾けていただきたいと思っております。意外と無理をしたり、我慢していることが多いはずです。ぜひとも親身になって職場環境の改善に努めていただきたいものです。
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