車椅子で楽しめるバリアフリースポットは「水族館」

2017.07.19 (水)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。受傷してから20年間車椅子生活をしてきて楽しめるスポットはどこだろうと考えてみました。

まだまだ楽しめるレベルには至っていない

どうしても世の中にあるエンターテイメント的な要素のあるスポットは「行ける」「ある」といったところまでで、「楽しめる」にはなかなか至っていません。またバリアフリーの観点からも段差や勾配のある坂道なども多いです。
 
例えば動物園などは屋外型ですので、ところどころに勾配のある坂道などがあるんです。上野動物園のペンギンコーナーの目の前の坂道は、恐ろしい勾配の坂道でした。私は坂を下ってきましたが、あれほどの怖さを感じたのはほとんどありません。
 
屋外型でなくても映画館などは一番前に車椅子席があることが多く、スクリーンに見上げるような体勢で鑑賞しなければなりません。映画を見終わった2時間後には首がものすごく疲れてしまうこともよくあります。

野球場についても一緒に来た方と横並びで観戦できない

また野球場なども車椅子席を設けているものの、一緒に来た方と横に並んで見ることがてきないところが多いです。前列は車椅子利用者、後列のパイプ椅子に一緒に来た方というような感じです。残念ながら前と後では楽しむことができません。
 
さらに場所が決められているために、外野で観たいとか内野で観たいとか自分の希望通りにはいきません。アメリカの球場などは席を外すことができて、車椅子利用者でもある程度、好きな場所で見ることが可能ですが、日本ではどうしても車椅子席を用意するが、楽しめるまでには至っていないのが現状です。

裏切らないのが「水族館」バリアフリー度も整っている

そうなるとどこが楽しめるのかというと私的には「水族館」です。屋内型なので雨が降っても安心です。そして館内はエレベーターの設置されているところが多いので、勾配の坂道のある順路を通らなくても行けるようになっております。
 
私は全国の水族館を巡りました。沖縄の美ら海水族館や鹿児島の鹿児島水族館・山形の加茂水族館なども行ってきました。その中でも私が一番楽しめる水族館は、地元茨城のアクアワールド大洗です。ここはショーも観ることができて最高です。
 
残念ながら一部の水族館ではバリアがあって、入場すらできなかった水族館もありましたが、ほとんどの水族館はバリアフリーな施設になっていることがほとんどです。意外と水族館にいると癒されますし、車椅子であっても十分楽しめるスポットばかりです。

バリアフリー的な観点からは「ある」から「楽しめる」になってほしい

全ての施設がバリアフリーになることは望んでいますが、さすがに立地の問題やコストの問題もあって難しい部分もあると思います。その中で「行って楽しめる」スポットを今後も追い求めていきたいと思っております。

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