車椅子ユーザーにとって車を諦めて電車へ切り換えるタイミング
Contents
車椅子ライフデザイナーのまおうです。自分で車を運転できる車椅子ユーザーは、公共交通機関を利用するよりマイカーの利用の方が多くなると思います。私も車椅子ユーザーとなって21年間はほとんどマイカーで行く事がほとんどでした。でも状況によっては公共交通機関の方がおすすめです。
駅前周辺の駐車場確保がポイント
自宅は茨城県守谷市という東京から50キロ離れた場所に住んでいます。そして守谷市にはつくばエキスプレスの守谷駅があり、公共交通機関の便もかなりいい立地にあります。守谷駅から秋葉原までは約30分で到着します。そして守谷駅周辺は駐車場が充実しているので、気軽にとめることができます。
お盆休みの前日に東京の五反田で開催されるイベントに参加した時の事です。出発したのは16時45分。五反田まで通常であれば18時には到着する予定。電車であれば余裕をもっても17時30分守谷発であれば、18時40分には五反田に到着することになっていました。ではどうするか?悩んだ挙句、車に決めました。
これが悲劇につながりました。常磐道谷和原ICから乗って、三郷料金所から完全に混んでいたので、スマートICから一般道に降りて、首都高を八潮南から再度乗り、さらに向島で降りて、1号上野線の入谷から乗る計画を立てました。料金は1回分の首都高速代が多くかかりますが、急ぐにはこの手しかないと考えました。
途中で電車へ切り換えることのポイント
また途中の駅で車を駐車場に入れて、そこから電車に変えようという計画も考えましたが、知らない駐車場の利用時間がどうなっているかを事前にチェックしていなかったので取りやめました。帰ってきたときに駐車場が閉まっていたら大ピンチになります。
以前にもお伝えしましたが、駐車場自体は営業しているにもかかわらず、駐車場に行くエレベーターは停止しているようなこともあります。そういった部分がネックになるので、なおさら事前の確認が必要です。
結局、五反田に到着したのは、途中でトイレ休憩があったものの19時半。トイレ休憩分を除いても2時間半かかって到着しました。こういったことが車で行くと発生します。遅刻をしてはならないケースでは回避したいポイントですね。さすがに混んでいたので遅刻しましたでは済まないケースもあります。
どうしても遅刻をできない時こそ電車という手段も
そう考えると電車という選択肢は必要だと思います。もちろん早めに自宅を出ればいいのでは?という声もあると思いますが、さすがに1時間で到着するところを3時間前に出発するのもあまり望ましい状態ではありません。スムーズにいきすぎると現地で2時間近く待つのはきついと思います。
現地に多目的トイレなどがあればいいのですが、もしなければトイレ探しに奔走するでしょう。そういった面を考えると公共交通機関の利用の方がいい場合があります。但し、現地周辺に勾配があったりする場合はおすすめできません。車椅子で上れない坂道が都内にはたくさんあります。
総合的にいろいろと考えて、事前の確認が左右します。もし渋滞でトイレに行けなかった場合にはどうするかも大きなポイントです。もし高速を降りて一般道に行ったらどこにどういった施設があるのかも知っておくと結構助かります。とにかくピンチな時は焦るので事故を起こさないよう安全運転が大事です。
関連する投稿
- 駐車場における身障者用駐車スペースを使用するための理由とは?
- 車椅子で行く東京の鉄道事情は20年で大きく変わった
- 福祉機器の進歩により障害者でも車を運転できる世の中になっている
- 車椅子で利用できるバリアフリーにはネット予約を可能にしたい
- 車椅子ユーザーの駐車場探しで利用しやすい山手線の駅
現在の記事: 車椅子ユーザーにとって車を諦めて電車へ切り換えるタイミング