お店選びにおける車椅子利用者にとっての段差とは?

2018.01.19 (金)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。「こんなお店に入りたくない!」って誰もが感じるのは、「敷居が高そう」「お店の雰囲気が暗い」「飲食店なのに誰もお客さまがいない」とかです。これは車椅子利用者であるなしに関わらず、入店するのをためらってしまいがちです。よっぽどの勇気がなければ、思い切って入店したいとは思わないでしょう。

 

でも車椅子利用者にとっての条件はさらにあります。「気軽に」お店に入れるのかというポイントにおいて、パッと見て入れるのかどうかです。これについてはいくつかの理由はありますが、まず真っ先に感じるのは「段差の有無」です。ではどんな段差ならかろうじて大丈夫で、どんな段差ならアウトなのか考えてみたいと思います。

2段以上の段差は完全にクリアできない

車椅子利用者がまずはパッと見てためらってしまうものは、「2段以上の段差」です。1段だけであればクリアできる可能性がありますが2段のクリアはかなり難しいです。物理的に超えることが不可能になります。たった2段と思ってしまうかもしれませんが入店できません。最低でも車椅子ごと持ち上げてもらう4人の介助者が必要です。

 

1段の段差の場合は、介助者がいたならば15㎝以上の段差でなければ対応できるでしょう。15㎝以上の段差であると前輪キャスターを上げる高さが高くなり持ち上げるのにはかなり大変になると思います。

 

車椅子利用者の単独の場合には、前輪キャスターを上げることができる人ならば5㎝程度の段差はクリアできるでしょうが、前輪キャスターを上げることのできない人(車椅子利用の初心者や頸椎損傷の方など)はたった2㎝の段差でもクリアしにくいでしょう。なぜなら漕ぐだけでは前輪が持ち上がらないために段差を上ることはできません。

 

そういったことから「段差がある=入るのをやめる」といった判断をしてしまいます。お店の立場からでは「言ってくれれば対応します」と思うかもしれませんが、人に依頼をするということは気軽にはできないものです。それならばやめようと思う気持ちの方が強いでしょう。

たった2500円で幅が広がる世界

その対策としては、勾配を計算したスロープを設置するのは望ましいことですが、場所の確保やコストの問題があるならば、入口に大がかりなスロープまでは難しくても1段であれば段差解消プレートで何とかなる場合があります。安いものでは2500円程度です。

 

もし1段しかないのであれば「たった2500円」で車椅子でも入れるお店になる可能性があります。そう考えたら決して高い買い物ではないはずです。もちろん、これだけで「うちはバリアフリーです!」と名乗ることはできませんが、少しでもお客さまを増やしていきたいと思うの出れば設置してみてはいかがでしょうか?

 

普段何気なく通り過ぎている車椅子利用者が、「ちょっとお買い物をしてみよう!」とか「ちょっとお食事をしていこう!」と思うかもしれません。そこでそのお店が気に入れば、世の中における車椅子で入れるお店が少ないことから、リピーターが増えることでしょう。まさに他店との差別化をするにはチャンスなのかもしれません。

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: お店選びにおける車椅子利用者にとっての段差とは?

お問い合わせ・ご相談はこちら

お電話でのお問い合わせ

090-6319-5156

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »


コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム


⇑ PAGE TOP