車椅子利用者が増えている時代の中で、食品売り場の通路のバリアフリー化が求められる

2017.07.16 (日)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。店舗のバリアフリーを考えた上で、総合スーパーの食品売り場における通路について考えてみたいと思います。

車椅子利用者が明らかに多くなった時代では通路幅の見直しも必要

最近は高齢化社会に伴い、車椅子利用者が増えてきました。街中でも車椅子に乗っている方々を多く見かけるようになりました。昔は介助者と一緒にいるケースが多かったですが、今では1人で街中に出ているケースも当たり前のようになってきました。
 
しかも私の勤めていた総合スーパーは、店内の面積が大きいために、普段車椅子を利用していない人であっても、足腰が弱っているとか長い距離を歩くには自信がないという人は、店内の貸し出し用車椅子(介助用)を利用するケースも増えています。
 
店内において車椅子を利用しているお客さまは増えてきている中で、どうしても総合スーパーの課題は「通路」です。やはり最低でも通路幅は120㎝の確保が必要だと思います。状況によっては人と人とが交差をするので、150㎝以上必要になるでしょう。

主通路にワゴンが置いてあると主通路が分断され通路が狭くなる

食品売り場において、通常であれば野菜・果物売場から入っていきます。大概は外側に冷蔵ケースがあり、内側に島があり旬の食材の果物・野菜の順に並べています。この部分ではさほど通路の問題は生じていません。
 
ところが魚・肉コーナーの付近まで行くと、主通路のど真ん中にワゴンが点在してきます。このワゴンによって主通路が分断されます。なんとかぎりぎり通れるくらいです。

エンド商品の他に突き出して入口を塞いでしまう状況が多くみられる

さらに生鮮売り場から加工食品のコーナーに入る付近には、商品を大陳するためにエンド商品(広告の品・新商品)を多く積み込みます。エンド商品があることには問題がないのですが、エンド商品の脇にまた突き出して商品を置く場合があります。こうなると入口を塞いでしまい、車椅子利用者は通路を通りにくい状態になります。
 
今まで述べてきた部分においては、平日の閑散としている時間帯ならば問題ありませんが、平日の混雑している夕方の時間帯や休日においてはかなり厳しい状態です。まさにバリアを増やしている状態でもあります。

時代に合わせて回遊性を考えた工夫を取り入れることが必要

販売する側にとっては、1点でも多く買っていただきたいという思いがありますが、混雑かつ車椅子利用のお客さまが多くなると、さすがに店内の回遊性における問題が生じてしまいます。
 
回遊性の高めるためには、店舗内のレイアウトや商品の展示方法に気を配り、お客さまを誘導するための表示なども工夫する必要があると思います。特に新バリアフリー法適用建物においては、そういった部分まで考えていく時代になってきています。
 
ここで押さえておきたいのは、車椅子利用者が少ない時代ではさほど気にならなかったのかもしれませんが、これだけ増えてきて身障者用駐車スペースの争奪戦・多目的トイレの利用待ちなどが出てくると、食品売り場の通路も変える時期に入ってきているということです。
 
特に偉いさんが巡回で来ると、「売場に商品をドンドン出して売りまくれ!」と強引な指導を出すことが多いと思いますが、そういう偉いさんこそが総合的にお客さまの状況を判断できるスキルが今こそ求められていると思います。

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