店舗の「バリアフリー」という表記だけでは分からない理由

2019.03.02 (土)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

最近は飲食店チェーンなどにおいて

バリアフリー店舗情報が、

掲載されているケースをたまに目にします。

 

車椅子利用者の私からすると、

本当にうれしいことであり、

そういった企業が増えていくことを

願いたいものです。

 

私以外の車椅子利用者に聞いても、

企業(店舗)のホームぺージなどで

いろいろとバリアフリーの情報を

探している人が多いです。

 

世の中ではバリアフリー化されている

店舗が少ないだけに、

とても貴重な情報になるでしょう。

 

でもその反面、残念なこともあります。

 

何がバリアフリーかどうかが

分からないケースも多いのです。

 

そうなると、

せっかくバリアフリー化にしても

集客につながりにくくなってしまいます。

 

では一体どんなことが不足しているのか

考えてみたいと思います。

バリアフリーだけじゃ分からない情報

よくあるのは、

企業のホームページのトップページに、

店舗情報があるとします。

 

クリックすると

店舗一覧が出てくるわけですが、

「バリアフリー店舗情報はこちら」

のような欄が作ってあります。

 

でも「何がバリアフリーなのか」が

一切明記されていないから

解決しないことがよくあります。

 

なぜ問題になるかと言いますと、

バリアフリーへの捉え方は

人によって様々だからです。

 

段差がないだけで

バリアフリーという人もいれば

身障者用駐車場が設置されていれば

バリアフリーという人もいます。

 

いやいや、多目的トイレが設置されていないと

バリアフリーにはならないと

考えている人もいるわけです。

 

どちらかと言えば、多目的トイレが

ついていない飲食店をバリアフリーだと

思っていってしまったら、

目的地でがっかりすることが多いでしょう。

 

長居ができないから、

トイレに行きたくなっても、

自分が入るようなトイレがないのは

かなりの不安を感じます。

 

状況によっては、

漏らしてしまうことも考えられますし、

我慢して体調が

おかしくなってしまうことも

考えられるでしょう。

イメージするのは多目的トイレが多い

そうなるとバリアフリーを表記するには、

多目的トイレの設置が

重要視されるでしょう。

 

でもその多目的トイレが

どのような機能があるのかが

車椅子利用者にとっては、

とても気になるところです。

 

よく見かけるのが、

単なる広いだけのトイレで、

なぜか片側の手すりがないタイプです。

 

そのように不完全な多目的トイレも

実際に存在することも確かなことです。

 

さらに人によっては、

オストメイト機能が欲しい、

ユニバーサルベッドが欲しい、

ベビーチェアが欲しい、

ベビーベッドが欲しいなど、

希望するものが異なります。

 

そこで重要なポイントを挙げるならば、

バリアフリーにおける具体的な情報を

文字と画像で告知する必要があります

 

いろいろな設備があることが

一番最適ではあるものの

設置する側における

コストの部分もあるので

思いはあっても

フル装備はなかなか

難しいかもしれません。

 

だからこそトイレだけに限らず、

バリアフリーを表記するのであれば、

ぜひ詳しい情報を

掲載していただくとありがたいものです。

 

あとは当事者が画像を見て、

利用可能かどうかを

判断すればいいわけです。

 

車椅子に乗っているからといって、

AさんとBさんの症状は

異なるのが当たり前です。

 

そのためAさんは利用できそうだけど、

Bさんは難しそうという場合があるんです。

 

心のバリアフリー対応で

Bさんにも利用していただくことが

可能になればいいですが、

設備そのものになると

難しいことも出てきます。

 

そういった選択肢を与えるような

材料を提供していくことが、

今後のバリアフリー化する企業にとって

大事なことではないかと思っています。

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