バリアフリーにおける最適な方法を考えて実践する
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
あなたのお店に車椅子利用のお客さまが
突然いらっしゃったらどうしますか?
最近、飲食店・居酒屋などを利用して、
いろいろな表情の従業員の皆さまを見てきました。
大事なポイントは
お客さまにとって最適な方法を考えて、
お迎えすることではないでしょうか?
「どうしたらいいのだろうか?」と悩んだら「聞いてみる」
車椅子生活になって21年が経ちましたが、
未だに感じるのは、
どうしても一歩引いてしまう
従業員の方々を見てきました。
「どうしたらいいんだろう?」
という表情をしていることがほとんどです。
でもそのままでは、前へ踏み出せません。
しかも今まで対処したことのないことであれば、
自分の頭の中には
車椅子利用のお客さまへの対応の知識はないので、
何も答えが出ないでしょう。
しかも答えがないのに、自分が良かれと思い、
強引に車椅子を押したりしたら、
残念ながら「余計なお世話」になってしまいがちです。
人によっては、
「困っている人をどうしても助けたいです!」
と正義感を出して、
張り切り過ぎてしまう人もよくいます。
ではそういった場面はどうしたらいいのか?
答えは簡単です。
お客さまにどうしたらいいのかを
具体的に聞いてみることです。
知らないことは聞けばいいだけです。
そして車椅子利用のお客さまにとって
最適な方法を考えることです。
このきっかけを通して、
「こうしたらもっと食事をしやすくなるだろう」とか
「こうしたらもっと通路の幅が広がるだろう」と
今まで全く考えなかったことを、
車椅子利用のお客さまが来店されたことを想定して、
1つ1つ対処していくことです。
そして実際のお客さまとともに試行錯誤していき、
よりよいものを作っていくことではないでしょうか?
いろんな人がいるのできついことを言われても気にしない
私は車椅子利用者ですが、従業員の方が私によってきて、
「何かお手伝いした方がいい点がありますか?」
と質問されれば、決して嫌な気持ちにはなりません。
もちろん人の価値観はそれぞれなので、
人によっては「うるせいな、触るんじゃない!」
という人もいるかもしれません。
でも分からないことがあれば、
お客さまに直接お聞きするといった
従業員の皆さまの行為は当たり前のことです。
そのため、お客さまからのキツイ返答があっても、
あまり気にする必要はありません。
そんな人もいるという程度に思えばいいのです。
だから絶対にトラウマになってはならないことです。
知らないのであれば今から学べばいい
なぜなら今までの学校教育などでも
バリアフリーを学ぶ機会はないので、
知らないのは当たり前です。
もし今後の超高齢化社会に向けて、
車椅子利用のお客さまが多くなるので
基礎的なバリアフリーの知識を学んでおけば、
きっと役に立つことが多くなるでしょう。
むしろ個人の自己啓発で学ぶよりは、
お店全体で今後のために学ぶことが
いいのではないかと思います。
それがお店にとって、
きっと有益な知識になるでしょうし、
対応のいいお店になれば、
あなたのお店にまた行きたいと思う
リピーターのお客さまが増えるでしょう。
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