超高齢化社会の中で車椅子で来店されるためのバリアフリー導入方法
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
高齢者・障害者の車椅子利用者が増え続けている中で、
お店における接客応対が上手にできるかは、
大きな課題になっていくのではないでしょうか?
一昔であれば、
車椅子利用のお客さまがいらっしゃっても
「うちのお店は対応できないよ」とか
「無理だから帰ってください」と
対応されていたかもしれません。
実際、私も10年前に
千葉県のラーメン屋に会社の先輩と一緒に行ったものの
車椅子と言った途端に、
あっさりと断られてしまったことがありました。
現在ではそのような対応をしていたら、
障害者差別解消法に抵触してしまうかもしれないですし
ネットなどで叩かれたら、
お店の営業にも影響する時代になってきています。
4大バリアをどうクリアしていくか?
「でも今まで車椅子利用のお客さまが
来店されたことがないのにどうしたらいいのか」と
思っていらっしゃるのではないのでしょうか?
そこでまず行うのは、
事前にお店における状況を調べておくことです。
その中でも主なバリアとして
「4大バリア」がどうなのか?
「段差の有無(もし段差があれば
従業員で車椅子ごと運ぶことが可能か」
「通路幅の確保(最低70㎝以上
【理想は80㎝以上】を確保できるか)」
「身障者駐車スペースの確保
(もしなければ2台分とめるスペースを用意できるか
・近隣に相応しい駐車場があるか)」
「多目的トイレの有無あるか
(もしなければ近隣に
多目的トイレのあるスポットはあるか」について
きちんと調べておくことが必要になります。
誰もがお互いに情報を共有していること
そしてこの4大バリアに対して調べた情報を、
従業員の皆さまと共有しておくことです。
問い合わせなどがあっても、
誰もがきちんと
応えられるようにしておいたほうが得策です。
車椅子利用のお客さまからは
「あなたのお店はバリアフリーですか?」と
質問された場合、先ほど調べた情報を
口頭もしくは書面でお伝えすることが必要です。
もしメールなどであれば、
画像なども添付されたほうが、
お客さまにとって
きっと分かりやすい情報になるにちがいありません。
そして最終的には、
お店から回答に対してお客さまが、
利用するかどうか判断してもらえればいいわけです。
なぜなら車椅子に乗っていても、
人によっては身体の状態が異なるので、
利用可能かどうか判断するのは、
本人次第になるからです。
最終的にはマンパワーで補うことができるか?
さらに従業員の皆さまによる
マンパワーで対応できるのであれば、
その旨も一緒にお伝えすることです。
それでも分からない点があれば、
ご要望を伺って、もう一度調べて、
折り返しご連絡すればいいと思います。
行きたいと思って下さっている
お客さまの期待に応えることが大事なポイントです。
そこで分かりやすい情報を提示してあげることで、
もしバリアフリーの設備上で対応できなかったとしても
とても相手のお客さまに沿う気持ちができていることで
とても親切丁寧なお店だと思われるでしょう。
そしてもしご期待に応えられなかったら、
改修工事などをして、来店できるような体制を
とられるととてもありがたいと思われるでしょう。
今後、ますます増えていく車椅子利用者のためにも、
後ろ向きではなく、
前向きな対応を考えていくことが、
時代のニーズに合った
喜ばれるお店になるにちがいありません。
関連する投稿
- 施設側の都合のいいルールがバリアになってしまう理由とは?
- 「お互い様」の気持ちでバリアフリーのビジネスを実践する方法
- 鉄道会社のホスピタリティから学ぶバリアフリー
- 車椅子におけるバリアフリーの質問には具体的に答える
- 車椅子ユーザーが外出を拒んでしまう大きな理由は「雨」
現在の記事: 超高齢化社会の中で車椅子で来店されるためのバリアフリー導入方法