障害者雇用の仕事にもつながる「ちょっとした業務効率を上げるコツ」

2018.12.11 (火)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

障害者雇用における

仕事の上でのバリアについてです。

 

私がサラリーマン時代に

気にしていたことの1つは、

「効率が落ちる仕事面のバリア」でした。

 

ちょっとしたことに目を向けてみるだけで、

仕事の効率が上がったり、

ムダがなくなるものです。

 

これは車椅子ユーザーだけでなく、

一般の従業員にも通用するポイントですので、

ぜひ考えてみてはいかがでしょうか?

ささいなことでも業務のムダはある

車椅子ユーザーの私が机で仕事をしているときは

他の一般の人と同じように

仕事をすることができました。

 

このシーンでは、PCの入力が早かったりすれば、

車椅子ユーザーにおけるハンデはありません。

 

むしろ努力次第では、

他の人よりも優位に立つこともできるでしょう。

 

しかし一度机を離れて、

モノを取りに行くといったらどうでしょうか?

 

一般の人がサッと取りに行って戻ってきても、

車椅子ユーザーは多少時間がかかったりします。

 

こういった視点にも目を向けて

どうしたら効率よくなるのかを

検証してみるといろいろなことが見えてきます。

チームでも個人でも検証する部分がある

チーム全体における効率チェックについては、

チームで管理しているような文房具類でさえも

効率の有無においては十分起こりうることです。

 

(ボールペンなどの身近な文房具を除く)

文房具類は、定位置管理をしているものの、

あまりにも使う頻度が高い場合は、

定位置管理の場所が適しているのかどうかを

検証する必要があるでしょう。

 

 

頻度が高いであれば

もう1つ購入したほうが効率が上がるのかとか

 

その文房具をとりにいきやすい場所に

利用する頻度の高い従業員の配置を

変えてみるとか

 

いろいろな改善方法を考えることができます。

 

個人差による効率チェックについても同様です。

私は主任時代にある検証を行いました。

(※これは車椅子ユーザーの検証ではありません)

 

毎日行っているルーティンの作業において、

部下のAさんとBさんが日替わりで

仕事に就いているのですが、

AさんとBさんでは、

その業務開始時刻から終了時刻までの

時間差がありました。

 

もちろん日によっての状況の誤差はあったものの、

毎日大きな差が発生しておりました。

 

そうすると仕事の手順こそ

ほとんど変わらなかったものの、

歩数であったり、身体の向きを変える数などが

大きく違いました。

 

つまりムダな動きが原因でした。

 

Bさんは日頃から残業が

発生している人でしたので、

仕事効率を上げることによって

Bさんの残業を削減できると考えました。

 

ここで大事なことはBさんの動機付けです。

 

「あなたが遅いから

Aさんのやり方でやってください」

と言ってしまえば、

この改善はうまくいかなくなるでしょう。

 

でも「少しでも仕事が楽になる方法を

ちょっと考えてみませんか?」と言えば、

本人にとっても悪い話には

ならないでしょう。

 

Bさん本人は残業をしたくて

やっているものではなかったので、

いかに早く効率よくできるかどうかは

本人にとってとてもプラスでした。

 

そしてAさんの動きを直接見てもらい、

Aさんと違うポイントを

1つ1つ確認してもらいました。

 

その結果、Bさんの仕事のスピードは

大きく変わることができて、

残業時間も削減することに至りました。

わずかの業務改善でも効率を上げることが仕事をしやすくなる

ちょっとした部分にも目を配り、

効率のいい仕事スタイルを作っていくことも、

仕事の中身をupさせていく要因に

つながるのではないかと思っております。

 

これは車椅子ユーザーのいる職場などでも

実践できるものです。

 

意外と車椅子ユーザー本人でさえ

気がつきにくいことも、

リーダーが別の視点から見ることで、

ここはこうしたほうがいいというアドバイスが

できるのではないでしょうか?

 

いかに効率が上がって

スムーズに仕事をできるかという

職場設計が

車椅子ユーザーでも活躍できるステージに

あげることができるでしょう。

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