障害者の雇用において上司が知っておきたい身体のコト

2018.11.22 (木)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

企業の障害者雇用における

バリア解消についてです。

 

障害者雇用において上司(リーダー)として

知っておきたいポイントがいくつかあります。

 

その中でも身体における部分については、

きちんと把握していることが

今後において重要なポイントになるでしょう。

人によって身体の状態は異なる点

例えば、私の場合は車椅子生活をしていますが、

足が悪いからといって

車椅子に乗っているわけではありません。

 

交通事故によって、

身体の脊髄を損傷してしまったために、

麻痺が残りました。

 

ちょうど胸椎5番(ちょうど心臓付近の高さ)を

損傷したために、胸椎5番から下の部分は

肌を触っても気が付かない状態になっています。

 

また力をいれても麻痺をしているために、

足を動かすだけでなく、

腹筋・背筋も効かなくなっています。

 

さらに脊髄損傷によって、

体調を崩すこともたまにあります。

 

これはあくまでも私の場合ですが、

私以外の身体障害者にとっても、

人それぞれの身体の状況があると思います。

 

こればかりは当事者に聞かない限り、

全く分からないことだと思います。

 

私達のような車椅子利用者同士であっても、

他人の体調については、

意外と分からないことばかりです。

 

だからリーダーは本人との面談を通して、

きちんと状況を把握しておくことが必要です。

 

内容については、きちんと本音を聴くことが

できることも大事なポイントです。

 

意外と当事者が遠慮をして、

本音を話さないこともよくあるでしょう。

 

なぜなら他のチームメンバーには

あまり知られたくないこともあるからです。

 

主に排尿・排便障害などについては、

デリケートな部分ですので、

あまり公にはしたくないものです。

 

でもそういったことであってもリーダーだけは、

きちんと把握しておく必要があります。

 

なぜなら勤務中にアクシデントがあれば、

リーダーだけはすぐに状況できれば

いろいろな意味で、

チームへの対応なども円滑になるでしょう。

本音を話しやすい雰囲気づくりが重要

といってもなかなか本音というのは、

すぐには難しいかもしれません。

 

私も車椅子生活になって企業に復帰したときは、

車椅子で利用するトイレが全く使えない状況で、

上司に言い出すことができませんでした。

 

これは私以外でも、

職場復帰した人、採用された人などは、

何でも自分の思ったことを

なかなか言い出せずにいると思います。

 

実際には、固定式の手すりが設置されており、

便器の長さよりも出っ張っていました。

 

そのため歩行ができない人にとっては、

使うことができないトイレになっていました。

 

仕方がないので毎回、ペットボトルを使って

対応していました。

 

その後、たまたま数ヶ月経って、部署の課長から

「何か困っていることはないか?

どんなことでも言ってくれ」

と言われたので、

トイレの不具合についてボソッと話しました。

 

そうしたら課長が

「なぜ黙っていたんだ。

そういったことはすぐに直すから」

とおっしゃってくれました。

 

もし課長と話す場がなかったら、

私はその後もトイレの不具合を

言い出せずにいたと思います。

 

大事なことは、上司と部下とが

気軽に話せるような

職場環境をつくっていくことです。

 

少しでもお互いに働きやすい職場にするには、

とにかく話せることが

重要なポイントではないでしょうか?

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