障害者雇用における働き方については固定概念で決めつけないことが重要なポイント
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今回は障害者雇用についてです。車椅子ユーザーとして働いている人が私以外にもいる場合について考えてみたいと思います。実際に健常者の方にとって間違ったケースが多くみられます。それは一体どういうものなのでしょうか?
同じような車椅子に乗っていても障害レベルは違うことも
よくあるケースが下記のような事例です。職場には車椅子を利用しているAさんとBさんがいます。Aさんがやっている仕事ならば、Bさんも出来る仕事とみてしまうことです。明らかに車椅子が違うようなケース(電動車椅子と手動車椅子)の場合は、同じようにできるとは判断しないでしょう。でも2人とも同じような車椅子に乗っている場合は、ついつい間違った見方をしてしまいます。
そのために起こることは、「Aさんがこの仕事をやっているのに、なぜBさんはできないの?」と見てしまうケースがあります。ここで理解していただきたいのは、「障害は様々である」ということです。脊髄損傷を例にとってみると、私は胸椎5番の損傷です。そのために胸から下は麻痺しております。腹筋・背筋も効きません。
私より障害レベルの軽い人はたくさんおりますが、私の場合でも腕を使うことができるためさほど業務に差は出ないはずです。しかし、私より障害レベルの重い人、例えば頸椎損傷の方の場合は、手の握力がなかったり、腕を動かすのが困難な人がいます。そうなると手や腕を使う仕事は私のようにはいかないはずです。
人の性格についても考慮してあげるべき
今のは一例ですが、それ以外にも障害のレベルは様々なためにAさんが出来る仕事とBさんが出来る仕事は異なるケースがあります。さらに人の性格も違うので、Aさんはお店でお客さま対応がガンガンできる人であっても、Bさんはおとなしい性格のために人前に立って仕事をするのが苦手な場合もあります。
これは健常者でも同じことでしょう。心がけたい事はAさん・Bさんに業務におけるヒアリングをしておくことです。日頃からコミュニケーションを通して、相手のことを知っておくことが大事なポイントです。同じ職場・チームで働く仲間の状況に気づくことがチームビルディングには欠かせない部分です。
よくあるのが、知ったかぶりする人です。自分勝手に「この人はこうだから」と決めつけてしまうことが一番ダメなケースです。障害がある人はまわりから「障害があるから○○」と決めつけられてしまいがちです。私も実際に決めつけられてしまったことで、差別を受けたことが何度もあります。しかも最悪なのは、そういう人には事情を説明しても分かってもらえない事です。なぜなら固定概念がついているからです。
発想を変えてみることが障害者雇用の成功へ
障害者を雇うということは固定概念を持たないで、発想を変えてみることが望まれます。障害者はこの仕事しかできないと決めつけないで、本人とのコミュニケーションを通して挑戦できる場を作りたいものです。もちろんできない仕事もありますが、仕事へのチャンスを与えてほしいのです。それによって人材難の現在でも、障害者雇用によって新たな価値は生まれていき、企業への貢献度も上がるはずです。
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