障害者雇用において人前に出る仕事で大きく幅が広がる

2019.02.19 (火)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

私は総合スーパーのイオンリテール

(当時ジャスコ)に入社したものの、

2年目の夏の24歳の時に

スクーターのもらい事故によって、

車椅子生活になりました。

 

運が良かったことに、

復帰後にも同社にて勤務ができました。

 

ただ部署については、事故前には

農産担当(野菜・果物・花)をしていましたが、

復帰後は、売場ではなく後方スタッフとして

仕事をしていました。

 

38歳の時に、人事総務課長に着任して、

いろいろな仕事を経験させていただきました。

 

そんな中、私にとって

大きなハードルとなっていたのは、

「売場でお客さま向けの仕事」が

できるかどうかでもありました。

人前に出る仕事ができると幅が広がる

車椅子生活になる前は、

もちろん売場勤務でしたし、

お客さま向けの仕事に抵抗はありませんでした。

 

ところが車椅子ユーザーとして復帰したときは、

なぜか人前に出る恥ずかしさとか

後ろめたさがあったのは事実です。

 

当時は、人からじろじろと

見られているような不安があって、

売場で仕事をすることに抵抗がありました。

 

数年が経ったときに

なぜか自分が吹っ切れたんです。

 

それによって、

自分の仕事の範囲が大きく広がりました。

 

障害者として働くとどうしても仕事の範囲が、

一般の人に比べて狭まってしまいがちですが、

お客さまの対応もできるようになると、

以前のような不安は徐々に少なくなりました。

 

もし私のことを

じろじろと見る人がいたとしても

あまり気にしないようにしましたし、

「勝手にそう思っていろ!」と

思うようになりました。

 

さらに人事総務課長の仕事に就いたときは、

お客さまのクレーム対応の

責任者でもありました。

 

「責任者だせ!」のお客さまからのお怒りは、

私が対応しなければなりませんでした。

 

自分にはできるかどうか正直不安でしたが、

着任早々に損害賠償(慰謝料・治療費請求)

という大きなクレームを対処した

経験もあったことと、

数をこなしていったこと、

そしてクレーム対応のノウハウ本を読んだり

そのおかげで、クレーム対応の怖さが

少しずつなくなっていきました。

 

つまり車椅子ユーザーでも

スキルを身に着ければ、

多くの人々が嫌がるクレーム対応の

仕事もできるわけです。

 

課題は、本人がお客さま対応として

人前に出ることができるかどうかにあり、

リーダーなどが本人に対して

上手くフォローできるかどうかにある

どうかにあると思っています。

人の目は気にしないでほしい

もちろんいきなり人前で働くのは、

勇気がいることかもしれません。

 

でも今後の社会においては、

障害者であることに恥ずかしさや後ろめたさを

感じることではありませんし、

堂々と仕事をするスタイルによって、

今までの画一化された仕事の在り方を

もっと広い意味でいろんなことができるような

在り方に変わっていけるとと思っています。

 

今後は人材不足の時代です。

 

だからこそ従来の障害者の仕事の幅を

広げていけることは、

企業側にとって、十分戦力になることでしょう。

 

そのためにはリーダー(上司)との

コミュニケーションを通して、

苦手と思われることでも

1つ1つクリアにしていくことによって、

今までとは違った世界に

なっていくと思っています。

 

ぜひ企業の皆さまには、

障害者の限りない可能性を

考えていってほしいと思っています。

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