職場において車椅子利用者の大きな悩みの種となるのは?

2019.02.06 (水)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

職場で働く車椅子利用者にとって、

誰もが抱えている課題をご存知ですか?

 

ずっと座りっぱなしになっていることで、

お尻への負担がかかる点です。

 

一般の方々からすると「お尻への負担?」

と思うかもしれませんが、

車椅子利用者にとっては

デリケート悩みでもあったりします。

 

そういったポイントを踏まえて、

職場におけるケアなどが必要になるでしょう。

車椅子利用者にとって誰もが不安に感じているものとは?

お尻の問題と言えば、褥瘡(じょくそう)です。

 

別の言葉で言えば、床ずれです。

 

寝たきり生活の高齢者などが同じ姿勢のまま、

長時間経過すると、皮膚が圧迫されて、

場合によっては皮膚が壊死するのが褥瘡です。

 

褥瘡になると、なかなか皮膚が再生されないのが、

とても厄介なものです。

 

私自身も交通事故に遭い、

背骨・肋骨の骨折によって2ヶ月寝たきりで、

仰向けの状態が続いたときに、

褥瘡になった経験があります。

 

そのため褥瘡については、常に不安があります。

 

これは車椅子に座っていても同様です。

 

同じ姿勢のまま長時間座っているので、

お尻への負担がかかっています。

 

そのために車椅子利用者は、

一般的なクッションではなく、

長時間座っても除圧ができたり、

圧がかかりにくい高価なクッションを

使っていることがほとんどです。

 

びっくりすると思いますが、

価格で言うと、

5万円前後のクッションを

使用している人が多いでしょう。

 

それだけ5万円かけても

守らなければならないものとして

クッションの役割があります。

 

最近はその人がお尻にかかる圧を測定して

オリジナルのクッションを作ることができる

「MOD」(日本ジェル製)もあります。

 

そういった中で、チームリーダーは

車椅子利用者が勤務している場合は、

褥瘡について本人との確認を

しておいたほうがいいでしょう。

 

もし褥瘡になった場合は、

長期の自宅静養になることも考えられます。

職場でもケアできることがある

もし褥瘡を気にしている従業員がいるのであれば、

休憩時間を分割にとったりすることや、

トータルの勤務時間を変えずに

休憩時間だけを長く設定したりする

工夫をしてもいいのではないかと思います。

 

そういった対応があると

お尻への負担が軽減されるでしょう。

 

さらに社内でお尻を休めるための

休憩施設があると、とても助かるでしょう。

 

例えば、車椅子から乗り移るような

ベッドがあるだけで褥瘡対策にもなります。

 

30分でも休むだけでお尻への除圧にもなりますし

車椅子に座りっぱなしというのは、

背中などへの疲れもあることから、

とてもいい休息になることでしょう。

 

それが休憩後における

仕事の能率アップにもつながるはずです。

 

その休憩施設をどこに設置するかと言えば、

誰も使わないときの応接室のような

他の人から目に入らない場所に

したらいいのではないかと思います。

 

そういった配慮をしてあげることが

重要な点ではないでしょうか?

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