ドラマ『パーフェクトワールド』を観ることで雇用のイメージをつかむ
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
障害者雇用をこれから採用活動しなければならない企業担当者には、分からないことばかりで頭を抱えているのではないでしょうか。
そういった中で、障害者が働いている景色をイメージできるかどうかによっても大きく変わるでしょう。
現在テレビで毎週放送しているドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系列、毎週火曜日9時~)においては、主人公が車椅子ユーザーで設計事務所に働いているシーンが数多く出てきます。
こういった番組を観るだけでも、障害者が働くイメージがつきやすいのではないでしょうか。
主人公はプロフェッショナルとして設計をしている
主人公の樹は一級建築士という職業で働いています。
交通事故で脊髄損傷となり車椅子生活となったものの、設計事務所から社長からうちに来ないかと誘われて働いています。
自分で設計をしてお客さまの住宅などを設計している姿は、一般の健常者と何ら変わりなく、ものすごく活躍しているように映っています。
そして事務所はフラットになっており、車椅子で気軽に通れるような状態になっています。
そして机についても車椅子に乗ったままでも膝が当たらない高さに設定されていて、快適に仕事をしている様子が分かるでしょう。
そしてまわりのメンバーとの関係も良好であり、主人公を障害者だからといった見方で接していないところも見るポイントです。
まさにハード面もソフト面も十分整備されているからこそ、働きやすい環境になるでしょう。
もちろんテレビで放送しているポイントだけが車椅子ユーザーが働く上での知っておくことではありませんが、今まで障害者雇用について知らなかった人にとっては、きっかけになるでしょう。
そのきっかけをもとに車椅子利用者が働きやすい環境をイメージされていくと、ネガティブからポジティブに変わっていくことができるはずです。
事業所の働きやすい環境は広くするにはどうしたらいいか?を考える
もちろんドラマのように広い職場ではなく、机も車椅子用のものはないので、うちの職場は全く違うと思うかもしれません。
でも広い職場にするというのは、無駄なものを排除するのはどうでしょう。職場において何でもかんでも大事なものばかりではないはずです。
むしろ定期的に必要なものと不要なものを仕分けすることで、事務所の通路を広げることも、広く見せることも可能になります。
私は人事総務課長時代に、使用頻度の低い机や椅子は廃棄して、通路幅を広げることをしました。
私自身が車椅子利用者というだけでなく、誰もが広々とした職場のほうが使い勝手もいい状態になります。
机についても購入しなくても工夫することは、十分可能です。
机の脚の部分にブロックを入れたこともありますし、膝にぶつかる引き出しを取り外したこともあります。
どうやったら働きやすくなるかを利用する本人といろいろと話し合って決めればいいと思います。
そして最高のパフォーマンスが発揮できるような環境を創ってあげることが、活躍できる人材に育つでしょう。
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