障害者雇用は採用すること以上に働きやすい職場環境づくりがポイント

2019.06.01 (土)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

障害者雇用で思わぬニュースが飛び込んできました。

 

昨年、中央省庁の障害者雇用水増し問題が発覚して、急遽大勢の障害者雇用になったものの、約10%近くの人が離職されている実態のニュースでした。

 

なぜ離職に至ったのかなどの内容が分からないので、軽率なコメントをすることはできないものの、私は、障害者雇用をしなければならない以上に、採用後の働きやすい職場環境が大事なポイントだと思っています。

障害者雇用は採用した後の対応が課題

【共同通信ニュースから引用】

28行政機関が昨年10月から新たに採用した2518人のうち、16機関の131人が既に離職したことを明らかにした。最多は国税庁の79人。職場への定着支援が課題となりそうだ。政府は今年末までに計約4千人を採用する計画。障害者団体から「数合わせの影響ではないか」との批判が上がった。(引用)

 

国だけではなく、企業においても同様ですが、採用時点からどうしてもネガティブになってしまう点が大きいでしょう。

 

採用しても活躍できる人材に育てることができるのであれば、ネガティブにはならないものの、採用後「とりあえず採用した」「仕方がないから採用した」と考えていると、「そのあとはどうする」となってしまいかねません。

 

それが原因で、どうしてもネガティブさが消えなくなってしまうでしょう。それだけ採用後の対応が、重要なポイントです。

数合わせのために依頼された経験がある

私も障害者雇用の仲介をしている人を通して、「ある企業が障害者雇用について悩んでいるので、協力してもらえないか」という問い合わせが入ったことがありました。

 

それは障害者雇用についてお話を聴きたいといったアドバイスではなく、「私自身がその企業に行って、ただいるだけで結構ですからお金を払いますので協力してください」といったものでした。

 

つまり何もやらなくていいから、在籍することで、障害者雇用の数をカウントするというものでした。

 

もちろん私の仕事とは一切関係ないので、お断りをさせていただきました。

 

障害者雇用ができないと、法的に罰せられて、雇用に一切関心のない企業だと世間から見られてしまう点があり、必死なのは分かります。

 

また業種によっては障害者の活用がしにくいところもあるのかもしれません。

 

だからといって、その場限りの数合わせのために、障害者を利用するという考えをしている以上、ネガティブな部分は一切消えないでしょう。

自分事として捉えてみると考え方が変わる

こういったことが生じてしまうのは、採用する受け入れ側が、常に上から目線であることです。

 

自分が採用される側である障害者だったらどう感じるかというポイントが欠けています。

 

もちろんバリバリと仕事に取り組んでいる現在の自分が、もし病気やケガになって障害者になった想像をすることは難しいのかもしれません。

 

でも病気やケガはいつ発生するかわかりません。

 

今は大多数の側にいる人が、急に少数の側になり、今までは人からチヤホヤされていた人が、明日からは「あなたは要らない」と言われるわけです。

 

今日と明日では世界が変わるんです。そういったことを想像した上で考えてみると、いろいろなことの気づきが出てくるでしょう。

 

自分事として捉えた後に、

 

  • どういった点に工夫をすれば働きやすい職場になるのか、
  • 一緒に働く従業員とのコミュニケーションはどうするのか、
  • できることとできないことは何なのか  など

 

いろいろと考えたり、採用した人と話し合ったりすることで、知恵やノウハウが出てくるはずです。

 

分からないことは本人と直接話し合うことも必要でしょう。

 

採用した人を大事にすることを考える大きなヒントがあります。

 

人は幸せになるポイントが4つあります。

  1. 愛されること
  2. 褒められること
  3. 役にたつこと
  4. 必要とされること

 

障害者が採用された場所に対して、この4つを感じ取ることができれば、この場所で働き続けたいと思うでしょう。

 

それを感じさせるような職場にすることが、受け入れ側の責務でもあります。

 

簡単なことではないのですが、せっかく雇うのであれば、受け入れ側も採用される側も不安を取り除いて、希望のある職場にしたいものです。

 

採用はしたものの、それ以外は何も考えていなければ、障害者に限らず、誰もが居場所のない状態になり、働いていても楽しくないでしょうし、ただ辛いだけです。

 

人によっては採用されたのであれば努力が必要という声もあるでしょう。

 

でもはじめは何も知らない人に対して、スタート直後から説教させるような企業には入りたくないものです。だからこそ受け入れ側が手を差し伸べてあげる必要があります。

 

 

まずはせっかく入社した人を歓迎するくらいの気持ちが必要でしょうし、上司もしくは一緒にいる従業員を常につけることで、安心できる職場環境をつくってあげてほしいものです。

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