車椅子利用者に評判の悪い残念すぎるバリアフリーの実態とは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
あちこちのスポットでよく見かけるのが、
残念なバリアフリーです。
なぜ残念なバリアフリーなのかと言いますと、
「使い勝手が悪い」「全く使えない」
と言われてしまう設備です。
こうしたものは、バリアフリーについて
全く知らない設計者であっても、
間違えることはないようなものです。
あえていうならば、
取り付ける場所がなかったから、
仕方がないのでとってつけたようなもの。
もしあなたのお店が
せっかくバリアフリーの施工を依頼しても
こんな残念なバリアフリーが
できあがってしまったらどうでしょう?
「もう一度やり直せ!」
と発狂してしまうかもしれませんよね。
そうならないためにも、
どのような設備が
残念なバリアフリーなのか
お伝えします。
車椅子で入れるスペースのない多目的トイレ
以前、ザ・ドリフターズの荒井注さんが、
カラオケ店を造ったものの、
ドアの幅が狭かったために
せっかく購入したカラオケ機器を
通せないトラブルがあったことを
ご存知でしょうか?
テレビのワイドショーで放送され
「なんだバカ野郎」と
お決まりのフレーズで
締めくくる内容でした。
でも実際には
高額なカラオケ機器を購入したのだから、
笑い話には済まないでしょう。
でも長年にわたって視察してきた経験から
そういった事例がバリアフリーにおいては
多いように思います。
車椅子に乗って
多目的トイレに入ろうとしても、
トイレの中には手すりなどが
きちんと取り付けられているにも関わらず、
ドアが閉まらないといったものがあります。
つまりドアが閉まらなければ
全く使うことができません。
コンビニのような狭いスペースであると
もともとスペースがないにも関わらず、
無理やり多目的トイレを
造ってしまったのかもしれません。
最低でも縦横ともに160㎝以上がなければ、
多目的トイレとして
設置することは不可能になるでしょう。
さらによくあるのが、
トイレの流すボタンが
手の届かない場所にあるケースです。
どこに取りつけてあるのかと言いますと、
後ろの壁の上部に
ボタンが設置してあったり、
床にしかボタンが設置していなかったり、
不思議な場所にあります。
足で踏み込むことができない
車椅子利用者にとって床に設置するボタンは
意味不明です。
流すボタンを押せないと、
汚物を流すことができないのですから、
ひどいトイレといってもおかしくありません。
トイレだけでなく駐車場にも欠陥がある
身障者用駐車スペースも
何台も用意したにも関わらず、
一般スペースと同じ大きさのために
車椅子利用者は全く使えない
といったケースもあります。
しかも地面に国際シンボルマークである
車椅子のマークを塗装しているので、
費用はかなりかかっているはずです。
今さら直すにしても
コストがかかるから直せない
といったのが本音ではないでしょうか?
そういった残念なバリアフリーが、
全国各地で見られています。
全国の1000件以上の
バリアフリースポットを調査していて
感じるのは、
車椅子利用者に喜んでもらえるために
造っても役に立たないものは
とても残念なことです。
ぜひともバリアフリー化を考えるのであれば
設計ミスのないような
当事者に喜ばれるような
バリアフリーの設備を
造っていただきたいものです。
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