勘違いによってチャンスを逃してしまう店舗バリアフリー化への課題

2019.03.21 (木)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

今まで車椅子利用のお客さまが来ないから、

うちのお店はバリアフリーにしても

意味がないと思っていませんか?

 

もしそう思っているのであれば、

ちょっと大きな勘違いを

しているのかもしれません。

 

それは車椅子利用のお客さまが

なぜ来ないのかという本当の理由を

ご存知ないからではないでしょうか?

「来ない」理由はバリアフリーではないから

 

私も車椅子利用者ですが、

友人の車椅子利用者に聞いてみると、

返ってくる意見は次のようなものです。

 

・バリアフリーではないお店には行かない

 

・もし行ったとしてもサポートして

もらえるかどうか分からないから行かない

 

・本当は美味しいお店に行きたいけれど、

そこがバリアだったら入店ができない。

 

・入店できないリスクを考えれば

バリアフリーが整っている

ショッピングモールのほうが安心。

 

といった意見をよく聞きます。

 

どう思いますか?

 

車椅子利用のお客さまが来ないのではなく

バリアフリーのお店でなければ

「行けない」と判断されてしまうことです。

 

でもわざわざその人たちに

お越しいただかなくても、

かまわないというのであれば、

このお話はここでおしまいです。

 

正直ちょっともったいない気がします。

 

でも今後は、

昨日まで元気だった人が

突然、病気にかかったり、

大きなケガをして

車椅子利用になってしまうことも

あるんです。

 

そういう私も24歳までは

健常者でした。

 

忘れもしない1996年9月1日の出来事です。

 

スクーターに乗っていたら、

車が突っ込んできて

脊髄損傷となり

医師から一生車椅子生活と

宣告されて今に至っています。

 

私と同じように

もしかしたら常連で

お越しいただいているお客さまが、

車椅子生活になってしまったら

どうでしょう。

 

「あなたは車椅子生活に

なってしまったので、うちには

お越しいただかなくて結構です」

と思ってしまうのは、

あまりにもかわいそうですよね。

 

状況によっては

経営しているあなた自身が、

突然車椅子生活に

なってしまうのかもしれません。

 

そのときにどう思うかを

考えてみるとよく分かるでしょう。

 

自分が世間から排除されてしまうんです。

 

あなたは車椅子生活になったから

もう来なくて結構ですと

言われてしまったどうでしょう?

 

自分事としてとらえてみると

感じ方が変わりますよね。

 

それって、とても寂しいことだと

誰もが感じるにちがいありません。

コストがかかるだけを意識していたら誤り

 

でも私は決して説教じみたことを

言うつもりはないんです。

 

いくら人のため、世の中のため

と言っても

自分のお店の繁栄がなければ

お店は続けて行くことは

難しいからです。

 

私は経費の責任者をやっていたので

売上とコスト管理については

十分承知しています。

 

どうしてもやりたいと思っても

コストだけかかってしまうのであれば

実現することは難しいでしょう。

 

そのため多くの方々はバリアフリー化は

「コスト」だけを意識してしまいます。

 

「お金がかかるんでしょ?

じゃあ、結構です。」

 

そんな話しか出ないのがバリアフリーです。

バリアフリーこそ収益を上げるツールってご存知?

 

でも実はそこが誤った見方なんです。

 

そこまでの話で終わってしまうと

チャンスを取り逃がしているんです。

 

ここからが本題であり、

私の言いたい内容です。

 

超高齢化社会が進んでいる日本において、

高齢者が現在3500万人がいる状態です。

元気な人も多いですが、

明らかにこの5年・10年前とは

大きく違っているんです。

 

それは車椅子利用の方が

街中で多く見かけるようになりました。

 

そうなれば現在、そしてこれからの

世の中の状況をを考えれば

明らかに集客・売上に

つながるツールなっていくわけです。

 

もうコストがどうかと話していては

時代遅れなんです。

 

ネガティブな考え方ではなく

ポジティブな考え方で見れば、

売上に十分影響していくんです。

 

一気に世界が変わりましたよね。

 

しかも国民の約3分の1に

相当するんですから

すごいですよね。

 

それでも「うちは結構です」

と除外してしまうのは

収益によっぽどの余裕があるか

全く興味がないのでしょう。

 

もちろん選ぶのも選ばないのも

価値観の違いがあるので

仕方ありません。

 

でももし知らないで

そのまま時代が進んでいくのは

お店の収益にも影響していくでしょう。

 

先日、都内を散策して

段差のないお店を探したら

50軒のうち1軒しかありませんでした。

 

言い換えれば、

49軒は段差のある店舗なんです。

 

もちろん段差があることには

建築的な理由もあるので、

決してバリアフリー化を

避けているわけではないでしょう。

 

さらに1軒だけの段差のないお店でも、

車椅子利用者が一番安心できる設備である

多目的トイレはありません。

 

都内であっても

多目的トイレの設置状況は、

100軒に1軒もありません。

 

つまり世の中において

バリアフリー化が進んでいるお店は

ほとんどないに等しいのです。

 

これだけ超高齢化社会になっていても、

誰も手掛けていないわけです。

 

もしあなたのお店が

この街に唯一

段差がなく、

多目的トイレが設置のあるお店だったら

どうなると思いますか?

 

他のお店にはないものが

あなたのお店だからあるんです。

 

しかもあなたのお店だから

行くことができるお客さまが

やってくるんです。

 

だから進んでいない状況であれば、

なおさらチャンスだと思いませんか?

 

さらにすごいのは、

他のお店にないわけなので、

あなたのお店が一人勝ちになるんです。

つまりリピーターにも

なる可能性が高いわけなんです。

 

ますますすごくなってきたと

思いませんか?

 

でもどこから手を付けていいのか

分からないと思います。

 

もし何か気になる点がありましたら

個別相談なども受け付けております。

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