車椅子でも利用可能なテーブルなどがあることでバリアが解消される
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
飲食店を入口から覗いたときに
気になるのが、
レストラン・居酒屋・バーにある
テーブルや椅子です。
例えば高さのある椅子を設置していると、
テーブルはさらに高くなり、
車椅子での利用は難しくなるでしょう。
もし車椅子でも利用できる
テーブルが1ケ所でもあれば、
選択肢がゼロではないので、
利用する人にとっては
うれしいことでしょう。
そうなれば
「あのお店でいつか料理を食べてみたい」
と思っていた人の気持ちを
叶えてあげることにもつながります。
集客はもちろんのこと、
人に優しい社会貢献につながる
お店になるでしょう。
たった1ケ所だけでもバリア解消にするだけで印象が変わる
今後は超高齢化社会です。
高齢者は3500万人以上がいると
言われております。
もちろんほとんどの方々は、
健康そのものですが、
一部の方々は闘病中の方、
自宅療養中の方など
いらっしゃると思います。
そして外出は可能であっても、
車椅子を利用しなければならない方も
かなりいるはずでしょう。
そして私のような脊髄損傷など
車椅子を利用している人も
それなりの人数がいると思います。
今後は車椅子を利用している人と
その方と一緒に来る
家族・友人・同僚なども
含めると間違いなく客数増になります。
現在は車椅子利用者が気軽に行ける
お店が少ない状況ですので、
もしあなたのお店が1ケ所でも
車椅子で利用できるテーブルがあれば、
大きく状況は変わっていくでしょう。
そこで実際には
どのようなものが
バリアになってしまうのか?
ラーメン店のように
椅子が固定式になっているケースは、
車椅子利用者にとって
乗り移りをすることが難しく、
利用することが厳しい状態です。
もし店内の数席分だけでも
椅子が動かせると可能になります。
次に焼肉屋などにある
固定式のソファーです。
通路側で車椅子のまま利用することが
可能にも見えますが、
従業員が料理を運ぶ時に
通路を塞いでしまうので
邪魔になってしまう場合があります。
また焼肉を焼く網までが遠くなることもあり、
自分で焼肉を焼く楽しみが
阻害されてしまう場合もあります。
できれば固定式のソファーだけでなく、
可動式の椅子が置いてあるだけで、
車椅子利用者にとっては
椅子を移動させることができるので、
使い勝手がアップします。
別に全席を改善するわけではなく、
一部だけでも対応できれば、
車椅子利用者の選択の幅が
大きく広がることでしょう。
情報の開示をすることで行けるお店であることを知ってもらう
バーなどのように椅子のステップが
ものすごく高い場合も
乗り移りはかなり厳しくなります。
そうなるともちろんのこと
テーブルも高い位置になります。
これでは料理を食べることも
困難な状態になってしまいます。
もし一部のテーブルだけでも
低いものがあったら、
利用することができるでしょう。
その他では
立ち食いそば屋のような高さです。
主に1人で食べることが
多くなると思いますので、
一部だけ固定式の椅子が取り外せて、
補助テーブルが1つだけでも
あれば助かります。
車椅子利用者が来た時だけ、
補助テーブルを出す形であれば
立ち食いそば屋でも可能になるでしょう。
選択肢があることで
今までダメだと思う気持ちから
もしかしたら行くことが
できるかもしれないと
思えてくるでしょう。
従来は選択肢がゼロだったものの
たった1つあるだけで
今まで行けなかった人にも
チャンスとなってくるわけです。
しかもそのチャンスの情報が
きちんと発信されることで、
バリアフリーのお店を探している人には
朗報となるでしょう。
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