バリア解消することで業界のパイオニアになれる分野がある
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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
今回は、思わぬところに「バリアフリー」が活用できるように感じたので、お伝えします。
多分、誰もが気づいていないところに、ビジネスの発見があるように感じています。
車椅子で入れる会議室やセミナーハウスは少ない現状
私は月に1・2回の割合で、自主セミナーを開催しております。
少しでも自分の目指している「バリアフリー×ビジネス」という考え方を知っていただきたいと思って活動しています。
セミナーを開催するときに利用する場所が、東池袋や神保町の会議室です。
でも実際にこの2ヶ所は、バリアフリーの整った会議室だから使用しています。
世の中のほとんどの会議室・セミナーハウスは、残念ながらバリアフリーではないんです。
高齢者3500人の社会になり、車椅子利用者の人口が大幅に増加していたり、公共交通機関が車椅子で利用できるようになっている状況です。
逆に考えれば、もしかしたら何かを学びたいと思う車椅子利用者はいるでしょう。
でも残念ながら選択肢が少ないのが現状です。
車椅子で受講する上で制約があるセミナーも結構ある
現に私のセミナーにも電動車椅子で利用された方が2名ほどいらっしゃったこともあります。
その方々が以下のことをおっしゃっていました。
「どのセミナーに行けるか探しても、ほとんどのセミナーはバリアフリーの会場ではないことでお断りされました。でもあなたのセミナーはバリアフリー会場だったので行くことができた」
しかも1人の方は、手もほとんど動かないので、字を書くこともできない状態でした。
「『字を書けないので、録音を許可してもらえませんか?』とあちこちのセミナーで訊いたらダメと断られました。でもあなたのセミナーは許可してくれたことがうれしかった」
私のセミナーも通常では、録音OKにはしていませんが、字を書くことが難しいとなれば、当然録音していただくことはOKです。
選択肢ができれば学びたい人の門戸開放になる
つまり、ハンディキャップがあると会議室が難しい、セミナーを受講するのが難しいという状況になってしまう点です。
でも言い換えれば、高齢者3500万人や障害者などが学びたいと思っている方がいるでしょう。
建物などのバリアを解消することができれば、もっと学びたい人の選択肢は増えるのではないかと思うことです。
それが集客につながり、人にも優しいという評判にもつながるポイントとなります。
多分、そういったニーズがあることを、ほとんどの人が知らないことでしょう。
だからこそ未だに気軽に車椅子で受講できる場所が増えていないはずです。
でも見方や考え方を変えると、一気に状況は変わります。
誰も手をつけていないからこそ、HPや広告を含めて、「うちは車椅子で受講可能」と宣伝することで、世の中のバリアフリーのパイオニアになることを秘めています。
そういった業種は、今回取り上げたセミナー・会議室以外にもたくさんあるはずです。
もしかしたら大きなビジネスチャンスになることも視野に入れる時代になってきているのではないでしょうか。ぜひご検討してみてください。
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