バリアフリーのために商業施設のエレベーターで工夫可能な2つのポイント

2019.07.24 (水)

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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

店舗・商業施設などのバリアフリー対応を考える上で必要になる設備の1つが、エレベーターになるでしょう。

 

さすがに2段以上の段差及び階段があったら、車椅子利用者にとって大きなバリアとなりますが、もしエレベーターが設置されているとしたら、まず第一関門がクリアとなります。

 

そこでエレベーターをより使いやすくするために、2つのポイントについて対応すると、もっと安心・安全なものとなります。

開閉の長いほうが安心・安全になる

まず1つ目ですが、エレベーターの開閉時間についてです。

 

車椅子利用者・ベビーカー利用者がエレベーターに乗り込む際に、途中でエレベーターの扉がしまってしまうことがあります。

 

それによって強くぶつかってしまうことも考えられます。

 

そのため、現在の開閉時間が適正なのかを確認した上で、5~10秒程度であれば、もう少し延ばすことでトラブルを回避することができます。

 

私が管理していたショッピングセンターには、エレベーターが中央に3基あり、2基が一般用で、1基が車椅子優先用になっていました。

 

その際に、車椅子優先用のエレベーターだけは、開閉時間を長く調整していました。

 

乗り込むときに早く閉まうことがないように対応しました。

 

もちろん状況によっては長く感じるかもしれませんが、その場合は、エレベーターの中にある閉まるボタンを押せばいいわけです。

 

ちょっとしたことかもしれませんが、意外と早く閉まってしまうエレベーターが多いので一度確認するといいでしょう。

バックでも安心して降りるための方法

次に2つ目ですが、エレベーターの上部に鏡を設置することです。

 

車椅子利用者・ベビーカー利用者がエレベーターに前方から乗り込んだ場合、空いている場合であればエレベーター内で転回できますが、そうでなければ転回できないために、降りるときにバックで降りざるを得ません。

 

しかし転回できないということは、後ろに人・物があることを認識することができません。

 

そのため、降りるときに後ろにいる人の足をタイヤで踏んでしまったり、転倒してしまう恐れがあります。

 

こういったときに役に立つのが、クルマのバックミラー代わりになる鏡です。※上記の画像のような鏡です。

 

鏡があることで、自分の後ろに人・物がいないかを確認した上で、バックすることが可能になります。

 

最近は、鏡が付いている商業施設も増えていて、私が管理していたショッピングセンターも設置していました。

 

特に混雑する可能性の高いエレベーターには、安心・安全のためには必要不可欠になるでしょう。

 

こういった点に気を付けることができると、ものすごく利用者から喜ばれる対応になるでしょう。

 

さすがにエレベーターを取り付けるとか、エレベーターを改修するとなったら多額のコストがかかってしまいますが、こういった部分の工夫はほとんどお金もかからないので、ぜひこの機会にチェックしてみることをおすすめします。

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