バリアフリー対応のトイレを施工する上で注意しておきたい課題とは?

2019.07.25 (木)

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あなた会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

今後のバリアフリー化で車椅子で利用できるトイレを設置する際に注意したいことは、施工業者とのいろいろな協議を重ねたうえで、設置することをおすすめします。

 

予算上の点・利用する対象・設置場所・転回スペースのなどの課題に対して、きちんと決める必要があります。

 

なぜなら総合スーパーの勤務時代に、トイレの設置のことで次のような出来事があって施工業者と衝突したことがありました。

 

大事なことは、私が出している「バリアフリートイレノウハウ」にもあるように、利用者にとって使いやすいトイレになるほうがいいわけです。

 

でも時として施工業者の勝手な判断のもとに造られてしまうトイレがあります。

 

出来上がってから「ああすればよかった…」と嘆いても、もう直すことができません。

 

もし直すとしたら、さらに修繕費がかかってしまうでしょう。

 

そうならないためにも、失敗しないトイレ造りをしたいものです。

 

※もしよろしければ、私のホームページにあるPDFをご参考までにダウンロードしていただければ、「バリアフリーのトイレのノウハウ」が手に入ります。

 

ご希望の方はどうそ。(無料で手に入ります)

商業施設の多目的トイレの従業員兼用は難しい

私は総合スーパー勤務時代の最後の赴任地に、従業員用の多目的トイレがありませんでした。

 

毎回、売場のトイレを利用していたのですが、大型のショッピングモールだったことから、曜日によっては来店客数がものすごく増加していました。

 

その影響は、多目的トイレの混雑も同時に起こっていました。

 

車椅子利用者だけでなく、ベビーカー利用者もたくさんいました。

 

そのために順番待ちになるのですが、仕事をしている最中ですので、なるべく早くトイレを済ませて戻りたいという一心でした。

 

でもなかなか順番が来ないときは、モールの一番端っこの250メートル以上離れた多目的トイレに行きました。

 

往復すると500メートル以上です。

 

これではもうプチマラソン大会みたいなものです。

 

仕事を中断してからトイレを済ませて戻ってくるまでに、場合によっては30分位かかっていました。

 

これが1日1回の出来事ではなく、1日に何回もあったら仕事にならなかったので、従業員用にも多目的トイレを造りたいと本部に要望しました。

 

そしてショッピングモールの施工をした大手の建設業者がやってきて、多目的トイレの設計をしてもらいました。

 

そして図面を見せてもらったら、必要のない機能などもついていたり、わざわざお金を余分にかけるような設計になっていました。

施工業者の言うがままになるのは要注意

先方は「売場の多目的トイレと同じような様式を考えて設計しました」と説明してきました。

 

でも私は「対象がお客さまではないので、必要のない機能をつけるのはもったいない」と言い返しました。

 

でもその言葉に対して、先方の返答は「これがショッピングモールの多目的トイレの在り方です」の一点張り。

 

当時、店舗の経費責任者をしていたので、「私が以前、利用していた店舗の多目的トイレがコンパクト化されていて使いやすいので、一度見てきて、参考にしてほしい」と強く主張しました。

 

そのトイレは私が前店舗にいたときに、施工業者との話し合いの下に、造ったトイレでしたので、とても使いやすい設計になっていました。

 

そして費用的にも極力ムダなコストを減らして造ったトイレでした。

 

しかし先方からすると、自分の設計が否定されたことに納得がいかない様子。

 

施工業者は、私の意見を無視して、「これでいいですか」と強引に言ってきました。

 

私は「このような設計であれば、うちは絶対に採用しませんよ」と言って、その場を立ち去りました。

 

そして私から本部に「その業者から見積書が本部に届くと思いますが、却下してほしい」と伝えました。

 

さすがに異常な高額請求で、利用者の声を聞かない多目的トイレを私は容認することができませんでした。

 

結局、その業者による多目的トイレが造られることはありませんでした。

 

でもここで採用してしまったら、業者の言いなりで多額のコストがかかってしまうだけでした。

話し合いがきちんとできる業者を選ぶ

この出来事を通して分かったことは、利用者にとって何が必要なのかをきちんと確認してくれる施工業者を選ぶことです。

 

いろいろと相談しながら、必要な機能などをきちんとコミュニケーションをとることです。

 

私がアドバイスをした飲食店は、便器や手すり、水回りなどの改修工事をしたものの、思ったほどの費用はかかっていません。

 

場合によっては、Amazonなどでもしっかりとした手すりを購入することも可能で、費用を大幅に抑えることも可能です。

 

そうでなければ、利用者側が何も知らないと思って、あれこれと不要な設備の設置であったり、ものすごい費用を請求してくることも大いにあるでしょう。

 

しかも施工業者が何も知らないで、利用者にとって使い勝手の悪いトイレを施工してしまうケースもよくある話です。

 

「なんでこんなところに、こんなボタンがあるの?」

 

「ここじゃ、車椅子利用者が手を伸ばしても届かない…」

 

といったことは、あちこちに見られるのがバリアフリーのトイレです。

 

でも造ってしまってから嘆いても、もう遅いんです。

 

だからこそきちんと要望に合わせたトイレになっているかどうかの見極めが必要になります。

 

そのためには、施工する上で、バリアフリートイレのノウハウを事前にある程度知っておくことが大事になるでしょう。

 

絶対に業者の言いなりで造ってはダメ!!ということをぜひともお伝えしたかったのです。

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