バリアフリーを拒むのは時代遅れにつながる可能性がある

2019.02.21 (木)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

よく聞く声に、

「うちの店は車椅子利用者が来ないから、

バリアフリーにしても意味がない」

 

「バリアフリーをするのは

面倒だしお金がかかる」

 

「バリアフリーにしたら

病院っぽくなってしまう」

 

などいろいろと出てきます。

 

ネガティブな声がたくさん出てきますが、

残念ながら「バリアフリー」そのものを

誤解されているのかもしれません。

 

バリアフリーについて

いろいろと知っていくことで

ビジネスにもつながるツールとして

十分役立てることも可能になるでしょう。

当事者目線は「バリアフリーでない=行かない」

そもそもバリアフリーなどは、

学校教育で学ぶ機会もない人がほとんどです。

 

私自身も24歳までは健常者でしたので、

実際にそれまで何も知らなかったのが事実です。

 

店舗側は「うちの店には車椅子利用者が来ない。

だから関係ない!」と思っているところが、

残念ながら誤解されているポイントです。

 

利用者側の立場から述べますと

「あなたのお店はバリアフリーではないから

行かないし、候補にもならない」

 

「来ない」ではなく「門戸が開かれていない」と

みた方がいいのかもしれません。

 

これが店舗側と利用者側における

大きなギャップとなっています。

 

しかも車椅子利用者の本音は、

「本当は美味しい路面店の

レストランに行きたい。

でもバリアフリーではないから、

バリアフリーのお店に行く」

 

ただそれだけなのです。

 

つまり気持ちはあっても、

バリアフリーが導入されていないから

ついつい避けられてしまっているという

悲しい現実があります。

 

経営者の皆さまには

「そんなにバリアフリーであることが

重要なことなのか?」

思うかもしれませんが、

次のように考えてみると

どう感じるでしょうか?

 

なぜなら食事の時に

トイレに行きたくなったらどうするか?

入口に段差があったらどうするか?

などを考えれば、

車椅子利用者にとって

大きなバリアとなってしまうからです。

バリアフリーこそビジネスツールに使える

それでも面倒臭いとか

お金がかかるとかの声もありますが、

今後の日本における超高齢化社会は

3500万人以上が高齢者です。

 

もちろん元気な方々がほとんどですが、

団塊の世代である方々もあと5年・10年で

健康寿命を超えてしまいます。

 

そうなると車椅子生活を

余儀なくされる人も当然出てきます。

 

その割合は以前にも

増してくることが明らかです。

 

しかも鉄道・飛行機などの

公共交通機関のバリアフリー化が、

かなりのペースで整備されていることから、

外出する車椅子利用者は

ものすごく増えてきました。

 

あえてその人数を拒むことは

客数低下を招く恐れもあるでしょう。

 

逆を考えれば、ほとんどの店舗では

バリアフリー化を実践していない状況の中で、

あなたのお店だけがバリアフリーだったら

どう変わるでしょうか?

 

あなたのお店だけが行けるお店に

変わり、集客だけでなく、

人に優しい社会貢献にもつながる

お店になるでしょう。

 

もちろんトイレ・入口などを

整備したらお金がかかりますが、

行政からの補助金が出るところもありますし、

安価で安全を保つような方法もあります。

 

そしてバリアフリー化は

ダサいとか

病院っぽいと言うのは

単なる勝手な思いこみでしかありません。

 

建築技術は目覚ましく発展しているため、

おしゃれなバリアフリー対応の設計は

十分可能になっています。

 

まずは今まで持っている既成概念を

取り除くことが必要です。

 

もしそれでも

「うちのお店にバリアフリーなんて関係ない」

と思っていたら、

すでに時代遅れに

なりつつあるかもしれません。

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで

あとわずかです。

 

でもほとんどの店舗がバリアフリーに

着手していないのが現状です。

 

だからこそ「今でしょ!」と

思えるような時期に入っています。

 

ぜひこの機会にバリアフリー化への検討を

してみてはいかがでしょうか?

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