企業間のコラボがあればバリアフリーの利便性は加速する
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
先日、あるイベントで航空会社の方々と
お話することがありました。
航空会社の方々がおっしゃっていたのは、
自分たちは飛行機に乗ってもらうことの
サポートはできるものの、
旅全体になると、
バリアフリーにおけるサポートは
課題のようです。
旅全体をプロデュースできないか?
とおっしゃっていました。
そこには企業間同士での
コラボが実現することで、
一気に利便性が加速するように思います。
点ではなく線で結ばれていくと大きなビジネスになる
車椅子利用の私が旅行に行くとします。
そうするとまず必要になるのが飛行機の手配です。
飛行機の手配ができても、
宿泊先の手配ができるかどうかは
分からないんです。
その他で言えば
手動運転装置のレンタカーの手配が
できるかどうかも分からないんです。
さらに言えば、現地でのアクティビティの手配が
できるかどうかも分からないんです。
もし飛行機の手配ができたとしても、
それ以外の1つでもできなかったら、
旅は成立しないんです。
そのために、利用者が1軒ずつ確認しながら
旅の予約をしていることが多いものです。
一般の人がまとめて予約するようなことは、
まだまだ難しいのが現状かもしれません。
もちろん専門の旅行会社は、
対応しているところもありますが、
まだまだ少ない状況です。
そういったことを考えると、
もし航空会社が他社との
コラボをすることができれば、
今までにはない魅力がありますし、
予約する側も楽になるでしょう。
今回は航空会社の立場で考えてみましたが、
これを一般の企業におきかえても、
コラボをすることで
利用しやすくなるものがあるでしょう。
鉄道でもありでしょうし、
タクシーでもありでしょう。
その他は店舗と店舗がコラボすることでも、
かなりの差別化ができるように感じます。
何しろ年々車椅子利用者が
大幅に増えていることを考えれば、
今までとは違ってニーズが出てくるでしょう。
需要は高まっているのに供給があまりにも少ない社会
最近では、車椅子利用者の外出が
ものすごく増え続けています。
居酒屋さんに行っても、
ファミレスに行っても、
電車に乗っていても、
自分以外の車椅子利用者を見かけます。
都内を外出していると、
自分以外の車椅子利用者を
見ない日がないくらいです。
そういった状況にあるならば、
間違いなく外出を便利にする
戦略ができるでしょう。
現状を言えば、バリアフリーの情報が
ものすごく少ないために、
1つの情報を探すだけでもかなり大変です。
それが一気に2・3の情報が入ってくれば、
車椅子利用者にとっては、
間違いなく利用したくなるでしょうし、
企業にとっては集客を通して、
売上につながるでしょう。
まだまだ誰もがやっていないからこそ、
工夫することでビジネスチャンスになるはずです。
需要(車椅子利用者)は高いのに、
供給(バリアフリーの企業)が少ない現在
だからこそ意味があると思っています。
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