「車椅子で楽しめる業種はまだ少ない?バリアフリー対応で広がるビジネスチャンス」

2025.08.05 (火)

超高齢化社会の中で、車椅子で生活されている方が確実に増えてきています。

 

今は車椅子を利用していても、その前には旅行やレジャーなど、たくさんの楽しい経験をしてきた方も多いはずです。

 

ところが車椅子生活になると、どうしても「できない」と諦めてしまう場面が増えてしまいます。

 

しかし、その“諦め”が可能になるビジネスがあれば、
多くの方に喜ばれ、集客にもつながる可能性があります。

 

商業施設の運営者にとっては、大きなビジネスチャンスと捉えることもできるでしょう。

 

車椅子で行けるだけで世界が変わる

私が15年ほど前に訪れたパチンコ店での体験です。

 

健常者の頃は、時間潰しの一環としてたまにパチンコを楽しんでいましたが、車椅子生活になってからはまったく行かなくなりました。

 

パチンコ店がバリアフリー化されているとは思えなかったからです。

 

ところが、パチンコ好きな友人に誘われ、半信半疑で店舗へ足を運ぶことになりました。

 

当時、バリアフリー対応の商業施設といえばショッピングモール程度。そんな中、
パチンコ店に多目的トイレや段差のない構造があることに驚かされました。

 

しかし、残念なことに制限もありました。

 

数百台あるパチンコ台の中で、車椅子で利用できるのはわずか4台のみ。

 

それらの席だけが座席を取り外せる仕様でした。

 

通路も狭く、車椅子での移動は困難でした。

 

「楽しむ」というより、
「できる」だけの場になっていたのが現実です。

 

特定の台にしか座れず、
しかも“ハズレ台”だったら、
不満が残るのは当然です。

 

結果的に「もう行かなくてもいいや」と感じてしまいました。

 

車椅子生活になっても健常者のときと同じように楽しめる

あれから10年以上が経ちましたが、その後のパチンコ業界のバリアフリー対応がどう進んだかは分かりません。

 

一部ではバリアフリー化が進んでいる店舗もあるかもしれません。

 

しかし、健常者のときにパチンコを楽しんでいた人が車椅子生活になっても、その楽しみを続けられる環境が整えば、多くの方にとって魅力的な場所になるでしょう。

 

まだ「パチンコ店=バリアフリー」とは思われていない現状において、実現すればそれは大きな差別化となり、ビジネスチャンスを広げるはずです。

 

パチンコ業界だけではありません。
ライブハウスなどもその一例です。

 

地下にあり、エレベーターがないライブハウスはまだまだ多いですが、
車椅子でも気軽に訪れられる空間があれば、
社会全体のイメージも大きく変わるはずです。

 

「車椅子になったら諦めるしかない」ではなく、
「車椅子でも行ける!」が当たり前になる。

 

その視点が、バリアフリー対応による集客力向上や新たなファンの獲得につながり、
業界全体を活性化させるヒントとなるかもしれません。

 

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