店舗運営にはおさえておきたいバリアフリー【駐車場編②】

2018.12.26 (水)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

お店を経営している方々が

バリアフリーの知識をあまり知らなくても

「これだけは知っておいたほうがいいこと」

が実はあるんです。

 

そのことを知らないと

「お店がバリアフリーに力をいれています」

とおっしゃったところで、

疑われてしまうケースがあります。

 

そういったものはいくつかあるのですが、

その1つが「身障者用駐車スペース」です。

 

車椅子を利用しているお客さまが

来店されたときに、

知らないで対応すると

リピーターどころか

嫌われてしまうようなことがあります。

 

ぜひ一緒に働いている従業員の皆さまにも

お伝えしたほうがいいポイントをご紹介します。

相手の声に耳を傾けないトラブル

身障者用(障害者用)駐車スペースには、

よく見かける光景があります。

 

赤いカラーコーンが置いてあることです。

 

専用駐車スペースは、

施設からできるだけ近い

スペースに設置してありますが、

一般の方々が利便性のために

駐車してしまうマナー違反が横行しています。

 

このマナー違反をなくすために、

カラーコーンを置いておくことで、

一般の方々がとめないように

アピールしている行為でもあります。

 

次のような例を考えてみてください。

 

車椅子利用のお客さまが

専用駐車スペースを利用したいと思って、

駐車ゲート入口で係員ボタンを押しました。

【A→車椅子利用のお客さま】

【B→駐車場管理担当者】

 

A「車椅子で使える駐車スペースはありますか?」

B「はい、2台分あります」

A「そこにはカラーコーンなどがありますか?」

B「あります」

A「私は歩けないから

カラーコーンを動かせないので、

動かしていただけませんか?」

B「いや、ご自身で動かしてください」

 

その後、話しても理解していただけない・・・

といったようなことが結構あるんです。

 

お互い日本人なのに

知らないがゆえに通じない。

カラーコーンによって肝心な人が駐車できない

このケースでは、

一般の人がマナー違反で

使えないようにしているだけでなく、

使いたい車椅子利用のお客さまも

使えなくなってしまうことです。

 

でも駐車場管理担当者にとっては、

もちろん車椅子利用のお客さまが

いらっしゃったときに

カラーコーンを取り除くことを知っていても、

各自で動かせると思い込んでいる点が

挙げられます。

 

また度重なるマナー違反から

違反をしないように

何とかしたいという気持ちが強いはずです。

 

でも実際に1人で運転して、

施設へ来店される方はいます。

 

せっかく車椅子利用のお客さまのために

用意していても

駐車することができないのは本末転倒です。

 

もしマナー違反があって必要とされる方が

とめられない場合は、

近くにある2台分を

使っていただくような対応が必要です。

 

私も人事総務課長時代に、

「マナー違反の人に注意しなさいよ」と

何度も怒鳴られましたが、

さすがにマナー違反の方々に伝えても

逆ギレを受けることがほとんどでした。

 

店内放送などで伝えていく啓蒙活動も

行なっていましたが、

マナー違反は根深いものなので

簡単にはなくならないものです。

 

でもカラーコーンによって防ぐことよりも

カラーコーンは外しておいたほうが

肝心なお客さまのためには適切な措置です。

 

随時ご紹介していくことで

少しでも皆さまの関心に

つながれば幸いです。

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