路面店のバリアフリー店になれば地域で唯一の存在になる
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
バリアフリーのお店ってどれくらいあると思いますか?
実はほとんどといっていいほどないんです。
逆にこれだけないことは、
バリアフリーにすることで近隣の中で、
いや地域の中で唯一の価値あるお店に
変えることができるんです。
街によっては段差のないお店は50軒に1軒もないのでは?
先日、神田神保町で実施した
自主開催セミナーの終了後に、
懇親会をやろうと思い、周辺を探し歩きました。
日曜日の神田神保町周辺は閑散としていて、
普段利用しているビルのフードコートやレストランも
営業していませんでしたので、
路面店の居酒屋を探すことになりました。
もちろん階段になっていて
地下や地上に行かなければならないところは、
間違いなく難しいですし、
2段以上の場所ですと、
車椅子の前輪キャスターを上げただけでは
クリアすることができません。
数人で車椅子ごと持ち上げてくれる人がいないと
入店することはできないでしょう。
たった1段であっても、
10㎝~15㎝クラスの段差がほとんどなので、
車椅子利用者1名では難しいところばかりでした。
結局、奥のほうまで探し歩いてやって見つけたのが、
中華料理店でした。
そこだけは入口が段差こそありませんでしたので、
お店に車椅子でも利用できるか
懇親会出席者の方に聞いてもらって、
何とか入店することになりました。
店内は狭く、何とかテーブル席を
利用することができましたが、
多目的トイレなどはありませんでした。
なぜこの件を述べたかと言いますと、
路面店においては、
街によっては50軒中1軒も段差がないお店はないこと。
多目的トイレに限っては、路面店においては
50とか100といった単位ではなく、
500軒中1軒もあるかどうか分からないくらいです。
多目的トイレは皆無状態ならばビジネスチャンスになる
こういった事情を踏まえれば、
段差解消・多目的トイレの設置が1店舗でもあって、
口コミでこの地域には○○店なら、
車椅子を利用している人でも
入れるとなったらどうでしょう?
ものすごく珍しい存在になり、
これから増え続けている車椅子利用者にとっては、
あのお店だから行けると
マークされるお店になるにちがいありません。
でもよく言われるのは、
車椅子1人の人が行くだけであれば、
コストに合わないという意見です。
ところが実際はそうではないんです。
懇親会に参加された方がおっしゃっていたのですが、
会社には車椅子利用の従業員が1名いるので、
段差解消されていて、
多目的トイレのある飲食店・居酒屋を選ぶとのこと。
そうなると会社の数十名のメンバーが
該当店舗を選ぶことになるので、
1人4000円の会費が20名だったら
80000円の売上になります。
1000軒中1軒もあるかどうかわからない状態ならば、
そのお店でまた次回行う
といったことにつながっていくわけです。
地域NO.1にもなれるお店へ
利用できないところが多い現状の中では、
どこのお店が先に仕掛けるかどうかで
も全く変わってくるでしょう。
一番先に手を挙げたところは、
客数増も十分考えられると思います。
このご時世において、客数を増やすことは
並大抵の難しさではないでしょう。
その客数を確保するには、バリア解消という手段を
考えてみてはいかがでしょうか?
人に優しく、地域NO.1のお店になることできる
価値ある取り組みだと思います。
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