「失敗しない!車椅子用駐車スペース設置ガイド|知っておくべき3つの注意点」
バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。
今回は、車椅子利用のお客さまのために駐車スペースを整備したいと考えている経営者・担当者の皆さまへ、
ぜひ知っておいていただきたい「よくある失敗ポイント」をご紹介します。
せっかく予算をかけるなら、本当に使いやすい駐車スペースを目指しましょう。
車椅子駐車スペース“あるある”とは?
障害者用駐車スペースは、車幅2.5m+ゼブラゾーン1mを合わせた合計3.5mが標準サイズです。
この1mのゼブラゾーンは、車椅子への乗り降りスペースとして必要不可欠です。
隣に車をピタッと停められてしまうと、乗り降りできなくなってしまいます。
実際に、隣のゼブラゾーンへ無断駐車されて困ってしまう光景をよく目にします。
こうなると、その車が移動するまで出発できないという事態に…。
広すぎてもトラブルの原因に
一方で、3.5m以上確保しすぎて5m程度のスペースを取ってしまうと、
「空いてるから停めてしまおう」とゼブラゾーンに無断駐車されやすくなります。
バリアフリーを学んだことがない方には、
「なぜゼブラゾーンに車を停めてはいけないのか」が想像できないのです。
私自身、日本一周の際に静岡県で隣に無断駐車された経験があります。
ぎりぎりスペースを確保して何とか乗り込みましたが、
多くの車椅子利用者にとって深刻なトラブルとなりかねません。
理想は3.5m〜4m程度
駐車スペースの幅は、3.5m〜4m程度を目安に設計することをおすすめします。
大きすぎても、小さすぎても、車椅子利用者にとって使いづらくなってしまいます。
「誰もが使いやすいスペース」をぜひ目指していただけたら幸いです。
バリアフリー対応を進める際は、ぜひ「本当に使える設計かどうか」を意識して取り組んでみてください。
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