“情報こそ価値”になる時代|バリアフリー情報を活かして選ばれるお店へ

2025.06.28 (土)

バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。

 

バリアフリー対応はもう「一部の人のため」だけではありません。
超高齢化社会のいま、誰にとっても快適なお店づくりが求められています。

 

このシリーズでは、企業経営者の皆さまに向けて、バリアフリー導入のヒントや事例を、経営目線でわかりやすくお伝えしています。

 

バリアフリーは、選ばれる理由になる時代。
ぜひ貴社の経営にお役立てください。

 

POINT|バリアフリー“情報”が価値を生む時代

 

バリアフリーの情報があるかないかで、集客効果に大きな差が出ることをご存知でしょうか。

 

多くの人にとってバリアフリー情報は気に留めないかもしれません。
しかし車椅子利用者・家族・友人にとっては、外出時に欠かせない情報となっています。

 

ところが、まだまだ正確な情報発信がされていないのが現状です。

 

だからこそ、店舗側がわかりやすく・正確に情報発信を行えば、他店との差別化につながり、集客チャンスが広がるのです。

 

REASON|街中で車椅子利用者は確実に増えている

 

 

「車椅子利用者はマイナーな存在だから集客効果は少ない」と考えていませんか?

 

しかし実際には、車椅子利用者は明らかに増加しています。

 

私自身22年前から車椅子を利用していますが、当時と比べて街中での利用者は格段に増えています。

 

高齢者数の増加(3500万人超)、団塊世代の高齢化、障害者のうち肢体不自由者が54%というデータもあります。

 

さらに公共交通機関や大型施設のバリアフリー化が進み、車椅子利用者の外出が容易になっていることも後押ししています。

 

だからこそ、バリアフリー情報を発信することは集客効果が見込めるのです。

 

EXAMPLE|「バリアフリー可」だけでは足りない

 

 

現在の多くのサイトでは、「バリアフリー可」とだけ表記していることがよくあります。

 

一般の方から見ると安心材料になるかもしれませんが、車椅子利用者にとっては不十分です。

 

なぜなら「何がバリアフリーなのか」がわからないからです。

 

「車椅子でも断られないお店」だという情報にはなりますが、物理的に利用可能かどうかまでは判断できません。

 

そのため、実際に行ってみたらスペースが狭く利用できなかったというケースも起こりがちです。

 

このような情報の曖昧さは、逆に利用者の不満につながってしまいます。

 

POINT|具体的な情報こそが“選ばれる要素”になる

 

 

利用者にとって価値のある情報とは、具体的で詳細な情報です。

 

たとえば:

 

  • 画像がある
  • サイズが明記されている
  • トイレの手すりの有無
  • 旋回スペースの有無
  • ドアの開閉方式(引き戸 or ノブ)
  • オストメイト機能の有無
  • ユニバーサルベッドの有無
  • ベビーキープの有無
  • 便座の背もたれの有無

 

こうした情報が明確に確認できることで、利用者は「ここは使える」「ここは難しい」と安心して判断できます。

 

それがお店選びの重要なポイントになるのです。

 

さらに選択肢が限られている利用者にとっては、行けるお店が見つかることで高い満足感につながり、リピーター化にも貢献します。

 

結果として売上増加にも直結するのです。

 

だからこそ、情報の質そのものが価値を生む時代になっています。

 

ぜひこの機会に、自店のバリアフリー状況を一度確認されてみてはいかがでしょうか。

 

※ちなみに上記の画像は、バリアフリー設置トイレのノウハウの一部です。
もしよろしければ無料ですのでダウンロードしてご覧ください。
トイレにおいて必要なポイントが分かります。

 

バリアフリー対応は「お金がかかる」から「お客さまに選ばれる理由」に変わる時代です。

 

まずはできるところから、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

このシリーズでは、今後も経営に役立つバリアフリーの知恵や事例をご紹介していきます。
ぜひ次回もお楽しみに!

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