ドライブスルーは究極のバリアフリー?今こそ広がるユニバーサルなビジネス展開

2025.06.29 (日)

バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。

 

バリアフリー対応はもう「一部の人のため」だけではありません。
超高齢化社会のいま、誰にとっても快適なサービスづくりが求められています。

 

このシリーズでは、企業経営者の皆さまに向けて、バリアフリー導入のヒントや事例を、経営目線でわかりやすくお伝えしています。

 

バリアフリーは、選ばれる理由になる時代。
ぜひ貴社の経営にお役立てください。

 

POINT|“バリアフリー化”は発想次第で可能性が広がる

 

超高齢化社会を迎え、車椅子利用者は今後ますます増加していきます。

 

バリアフリー対応は、ニーズが確実にある有望なビジネスツールです。

 

今回注目したいのは、店内を改装せずともバリアフリーに貢献できる方法
それがドライブスルーの活用です。

 

一見「バリアフリーとは関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、実は車椅子利用者にとって非常にありがたいサービスなのです。

 

REASON|飲食店チェーンのドライブスルーは究極のバリアフリー

 

 

私が住んでいる地域でも、
「モスバーガー」「マクドナルド」「カレーCOCO壱番屋」「リンガーハット」「すき家」「なか卯」「はま寿司」など、
多くの飲食チェーンがドライブスルー対応を行っています。

 

もし段差があったり、狭い店内であれば、車椅子利用者が利用するのは難しくなります。

 

ですがドライブスルーなら車から降りる必要がありません
車椅子利用者が自分で運転して注文・受け取りができるため、まさに究極のバリアフリーと言えます。

 

さらに、駐車スペースさえ確保しておけば、簡易的な対応も可能です。

 

実際、「はま寿司」「リンガーハット」「カレーCOCO壱番屋」などでは、
注文スペースのみで、商品は店員さんが車まで届けてくれる形を取っており、とても助かります。

 

こうした工夫は、車椅子利用者だけでなく、高齢者や子育て中の方にも喜ばれるため、社会貢献+集客アップにつながります。

 

EXAMPLE|葬儀・クリーニングでも進むドライブスルー化

 

 

最近では葬儀のドライブスルークリーニングのドライブスルーも話題になっています。

 

葬儀では、会場に入れない人向けに、車からお焼香ができる仕組みが導入されています。
一部から「不謹慎」との声もありますが、高齢者・障害者・小さなお子さま連れなど、参列が難しい方には大変ありがたいサービスです。

 

また、クリーニングのドライブスルーでは、車から降りずに衣類の受け渡しができる仕組みがあり、
車椅子利用者にとっても非常に便利です。

 

実際、車椅子で大量の衣類を持ち込むのはかなり大変なので、こうしたサービスは大変助かります。

 

最近では質屋でもドライブスルー対応を始めているところがあり、こうした発想の広がりが今後ますます重要になっていくでしょう。

 

POINT|収益につながる“発想の転換”こそが未来を拓く

 

 

こうしたサービスは車椅子利用者だけでなく、多くの方に便利さを提供するユニバーサルデザインの発想に近いものです。

 

バリアフリー化を難しく捉えすぎると、「コストばかりかかる」とネガティブな思考になりがちです。

 

しかし今回ご紹介したドライブスルーの工夫のように、
予算に見合った形で柔軟に対応すれば、
社会貢献+新たな収益源としてビジネス展開が可能になります。

 

こうした発想の転換こそが、これからの時代の差別化戦略につながるのではないでしょうか。

 

バリアフリー対応は「お金がかかる」から「お客さまに選ばれる理由」に変わる時代です。

 

まずはできるところから、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

このシリーズでは、今後も経営に役立つバリアフリーの知恵や事例をご紹介していきます。
ぜひ次回もお楽しみに!

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