バリアフリーへの取り組みを正しく伝えるために

2018.09.24 (月)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

今後、あなたのお店がバリアフリー化にされた際は

「バリアフリーの情報を見える化」

にすることが欠かせない

重要なポイントとなるにちがいありません。

 

なぜならバリアフリーの情報がないままでは

あなたのお店は

「バリアフリーではない」

と思われてしまうからです。

 

しかもバリアフリーの情報は

車椅子を利用されるお客さまにとって

有益な情報でなければなりません。

 

そのため「バリアフリー可」というだけでなく、

画像や動画などを通して、

お客さまに知っていただくことが必要です。

 

今回、利用したスポットは、ホームぺージ上で

バリアフリーに力をいれていることを

アピールされていました。

 

私はそのスポットの中にある飲食店を利用したくて、

現地を訪れたのですが、

ホームぺージ上に掲載されていた内容とは

異なっており、断念することになりました。

 

車椅子利用のお客さまのために、

来店しやすいスポットにしたいと思って

造られているものの、一部において運用による課題が

発生してしまっているような気がしました。

 

そのスポットにおいて、

どういう問題があるのかという点と、

どう改善したらいいのかという点について、

考えてみることで、今後のバリアフリーの設計に

お役に立てらればと思っております。

バリアフリーの情報についてはきちんとできている

今回は、バリアとなる点の参考例として

取り上げるたために、どのスポットかどうかの公表は

一切しませんのでご了承ください。

 

ホームページを見る限りでは、

トップページにバナーで「バリアフリー情報」と

明記されているくらいなので、

かなり力をいれていることが分かりました。

 

各階のトイレ情報には

画像と利用可能時間がきちんと明記されている点、

駐車場の利用時間や画像なども掲載されていました。

 

もし身障者用駐車スペースが空いていなかったときは

2台分利用してくださいと明記されているのも

とても優しさを感じる発信でした。

 

そしてどこにエレベーターが設置されているのかも

ものすごく分かるようになっていました。

 

ここまでの情報は他のスポットではないくらいです。

 

ではなぜ問題になってしまうのか?

 

まず駐車場に入庫したときに、

4階に身障者用の駐車スペースがあることは

パッとみてわかりました。

 

でも駐車場にカラーコーンがあったら、

自分で動かすことはできないので、

インターホンで連絡してその旨を伝えました。

 

「大丈夫です。もし何かあれば

4階の駐車スペースからご連絡ください」とのこと。

 

実際に行ってみると、カラーコーンが立っていました。

 

しかも一般用のサイズの区画が

身障者用駐車スペースになっていました。

 

そして連絡をするにも入庫場所のような

インターホンがあるわけではないので、

電話になります。

 

まわりには電話番号が掲示されているわけではないので、

ホームぺージでもう一度調べない限り、

電話を掛けられない状態でした。

 

つまり、

①カラーコーンがスペースに置いてあるので

自分で動かせない(係員の「大丈夫」は大丈夫ではない)

 

②身障者用の駐車スペースが一般用と同じ大きさ

 

③ご連絡下さいと言っても連絡手段がすぐに分からない

 

この①~③のために

残念ながら利用することをあきらめました。

 

あとでホームページを見て分かったのですが、

駐車スペースは実際3台分であるのに、

一般用の5台分の区画しか目に入らない点です。

 

専用区画をきちんと設けていないことが

原因ではないのかと思いました。(下の図)

 

 
 

 

①~③の点をクリアできれば問題は解決する

あくまでも予測ではありますが

 

②については路面の白線をきちんと塗って

分かりやすくすることが必要だと思います。

 

そうでないと誤解されてしまい、

クレームに発展する可能性があります。

 

①については、

できる限りカラーコーンは設置しないことです。

 

また駐車場係員にも、

きちんとした知識を伝えるとともに、

曖昧な返答をしないように教育する必要があります。

 

③については、

入庫の時点できちんとすれば連絡先の掲示は

必要ないかもしれませんが、もし掲示するのであれば

車内からでも見えるくらいの大きさで、

駐車スペースの壁面に電話番号を

明記しておくことがいいのではないかと思います。

 

せっかくバリアフリーへの取り組みをしていて、

このようになってしまうのは

正直もったいないと思えます。

 

だからこそ車椅子利用者の目線を取り入れることと、

どのようなルートでいらっしゃるのか

導線をきちんと確認していくことではないでしょうか?

 

そうすることにより、

人に優しいと思われる企業になるにちがいありません。

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