「バリアフリーは“情報発信”から始まる!車椅子ユーザーに選ばれるお店づくりのポイント」
バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。
バリアフリー化に欠かせない一番のポイントは、「情報発信」です!
バリアフリー対応をお考えの店舗オーナー様へ。
車椅子ユーザーに選ばれるために大切な「具体的な情報発信」のポイントを解説します。
お客様が安心して来店できるお店づくりを始めませんか?
実は、バリアフリーについて発信したがらないお店が意外と多くあります。
「バリアフリーはビジネスじゃないから…」
でも、車椅子ユーザーにとって、バリアフリー情報は命綱とも言えるほど重要なもの。
なぜなら、私たちは安心して利用できる場所を常に探し続けているからです。
そこで今回は、「どうすればお客様に伝わるバリアフリー情報になるのか」
そのポイントをお伝えします。
バリアフリーという言葉は抽象的になりやすい
大切なのは、どれだけ具体的に情報を掲載しているかです。
例えば、ホームページに「バリアフリー対応」とだけ書かれていても、
「具体的に何がバリアフリーなのか?」が分からなければ、お客様は不安になります。
車椅子ユーザーが期待しているのは、こんな情報です。
- ・入口に段差がない
- ・店内は車椅子でも移動しやすい
- ・身障者用駐車スペースがある
- ・多目的トイレ(多機能トイレ)がある
これらを具体的に発信することが、お客様に選ばれるお店になる第一歩です。
具体的なバリアフリー情報があると安心されやすい
バリアフリー基準が曖昧なままだと、
「実際に行ってみたら使えなかった…」ということが起こりやすくなります。
例えば、飲食店検索サイトで「バリアフリー」と書かれていても、
何がバリアフリーなのか記載がなく、「詳しくは店舗にご確認ください」とだけ書かれている。
いざ行ってみたら、入口に階段があったり、トイレが使えなかったり…
そんな経験をしてしまうと「もう行きたくない」と思ってしまいます。
実際に「入口で車椅子ごと持ち上げられた」という笑い話のような経験もありますが、
それでは本当のバリアフリーとは言えません。
だからこそ、具体的なバリアフリー事例を発信することが大切なのです。
ホームページを見て、当事者が判断できる情報を
例えば、以下のような情報をしっかり載せましょう。
- ・入口に段差はないか?
- ・身障者用駐車スペースはあるか?
- ・入口はスライドドアか?
- ・多目的トイレはあるか?
- ・通路幅は十分か?
これらがホームページを見るだけで分かるようになっていれば、
車椅子ユーザーは「ここなら行けそう!」と安心して来店できます。
これが情報の見える化です。
そして、情報の見える化を実践しているお店こそが、
「車椅子ユーザーに選ばれるお店」になっていくのです。
ぜひ、あなたのお店のバリアフリー情報を
具体的に、わかりやすく発信していきましょう!
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