“情報の見える化”で印象が変わる!バリアフリー対応がチャンスになる理由とは?
バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。
「うちはバリアフリーに対応していないから関係ない」と思っていませんか?
実は、バリアフリー情報を“見える化”することが、売上にもつながる大きなチャンスになる時代です。
なぜなら、ほとんどの施設が「情報を出していない」状態にあるからです。
車椅子ユーザーの立場から見れば、目的地のバリアフリー状況がわからない=「諦めるしかない」という選択になります。
でもそれは、本来得られたはずの“売上機会のロス(チャンスロス)”を意味します。
だからこそ、バリアフリー対応ができているなら、「ここなら大丈夫!」と安心してもらえる情報発信が必要です。
現状、多くの施設が情報不足のまま。 だからこそ、今このタイミングで“見える化”を実行すれば、大きな差別化につながるのです。
情報があっても「必要な部分」が見えなければ意味がない
例えば、あるホテルのWebサイトを見たときの話です。
「バリアフリールームはなさそうだな」と思っていたら、実はユニバーサルルームが掲載されていたのです。
多くのホテルが情報を公開していない中、これは嬉しい驚きでした。
しかし、掲載されていた画像は部屋の全体写真1枚のみ。
一般の方には十分な情報かもしれませんが、車椅子ユーザーにとっては「トイレ・バスルーム・ベッド周りの状態」が確認できなければ、利用判断ができないのです。
バスルーム・トイレの情報が“決め手”になる
バリアフリールームを選ぶうえで重要なのは、バスルーム・トイレ・ベッド周りの情報です。
シャワーチェアがあるのか? バスボードがあるのか? 段差はないか?
これらの情報がなければ、たとえ“バリアフリールーム”と表記されていても、実際には使えないケースが少なくありません。
かつて私も、広さだけがウリの部屋に泊まり、トイレとバスルームに10cm以上の段差があって入れなかった経験があります。
フロントに相談しても「我慢してください」と返されたことは、今でも忘れられません。
今こそ“差別化”のチャンス。情報公開が価値を生む
20年以上たった今でも、バリアフリールームの情報が不十分な施設は多くあります。
だからこそ今、「本当に使える情報」をしっかり伝えることが、価値のある発信につながります。
もし「何を発信すればよいか分からない」という場合は、専門家や当事者の意見を取り入れるのがおすすめです。
それが結果的に、評価・信頼・リピート利用につながる“ブランド価値”となっていくのです。
今回は、「バリアフリーの“見える化”がビジネスの強みになる」というテーマでお届けしました。
ほんの少し情報を公開するだけで、誰かの「行ける場所」になります。
そしてそれが、あなたの施設の魅力・選ばれる理由になるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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