結婚式場における車椅子でのバリアフリー化が進んできている
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。葬儀ホールのバリアフリー化が進んでいるというコラムを以前書きましたが、結婚式場なども徐々にバリアフリー化が進んできております。高齢化社会において関わってくる部分のバリアフリー化はもう必須なのかもしれません。大事なことは時代に遅れないことではないでしょうか?
お孫さんの晴れ姿はきっと見たいはず
結婚式を挙げる人は20~30代のカップルが多いはずです。そうなると当事者の祖父・祖母は80代になる可能性が大きいです。もちろん孫の結婚式があれば、ぜひとも行きたいと思うのが当たり前です。でもバリアフリー化が進んでいないから行くことができないのはさびしいものです。
今までであれば行きたくても我慢してしていたケースもあったに違いありません。私の場合であれば3時間に1度にトイレへ行くことになりますが、結婚式となれば披露宴まで時間は3時間では終わることがありません。そうなるとトイレに行けないから辞退するという事が出てきます。
車椅子利用者にとっては段差の問題だけではない
車椅子利用者がその会場に行くというのは、段差があるかどうかだけではないという実態を知っていただきたいのです。「段差はみんなで持ち上げるから大丈夫だよ」とおっしゃってくれるのはありがたいですが、肝心なところはトイレです。そういった点はなかなか知らないと思います。
そうなるとバリアフリー化がされているか否かがビジネスに大きく関わってきます。確かに経営者はバリアフリー化にすることが収益につながるかを考えると思います。バリアフリー化にしても全く収益が上がらなかったら、ムダなものだと考えてしまいがちです。
経営する側と利用者側とのギャップがある
その原因となるのは、車椅子利用のお客さまがいらっしゃらないから、バリアフリー化にしても来ないのではないかという発想です。しかし車椅子ユーザーの目線からすると、バリアフリー化ではないから行かない・行けないというのがほとんどです。そこに大きな経営する側と利用者側とのギャップがあると思います。
しかし現在ではバリアフリー化への補助金体制の整っている行政もあります。状況によっては半額の補助金が出るところもあります。それでも補助金利用は少ないと行政の方からの声を聞きました。費用対効果の考えは強いのかもしれませんが、高齢化社会になってきている状況を考えると、利用者の幅はきっと広がるでしょう。
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