今後どうしようと悩むときこそ何かに打ち込めるものを見つける
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活になってからリハビリを終えて実生活に復帰したときに考えるのが「今後どうしよう」と悩むことです。何を目標にして生きていくのわからなくなりがちです。そこがある意味、リハビリ生活と実生活のギャップになります。そういったときはどうやって立て直していけばいいのか難しいものです。
スポーツばかりが目標ではない
車椅子ユーザーというと、真っ先に車椅子スポーツを想像するでしょう。私の場合もリハビリセンターを退院したときに、スポーツ担当の先生からは「スポーツは大事だから週に2・3回、所沢(リハビリセンター)まで来て、車椅子スポーツをするように」と言われました。でも私が住んでいるのは茨城であり、所沢までは高速を利用しても1時間半かかりましたので、気軽に行けるものではありませんでした。
しかも私の場合、復帰した企業が小売業だったので、土日は仕事になることが多く、車椅子スポーツの団体に参加するのは難しいものでした。そういった背景からスポーツではなく、別のことに打ち込みたいと思ったものです。でもなかなか見つからず、最終的には仕事に打ち込むだけの人になっていました。
でも打ち込めるものが仕事というだけでも幸せでした。なぜなら周りの車椅子ユーザーをみると、働いていた企業へ復職できない人が多く、その方々に比べたら自分はかなり恵まれていると思っていました。復帰後の店舗は従来在籍した店舗ではありませんでしたが、復職できたことは何よりもうれしいことでした。
自分の現状を受け容れることが大きなポイント
何かに打ち込めるものがあるかどうかが大きなポイントですが、それだけでなく自分の状況を受け容れることが一番のポイントだと思います。健常者であったときに順調だった人ほど、車椅子ユーザーになったときのギャップを強く感じるはずです。うまくいっていたときを思い出せば出すほど、事故や病気に遭った悔しさがこみ上げてくるでしょう。
仲良くさせていただいた親友がそうでした。当時私が24歳で2まわり上の方でしたが、現役時代は管理職としてバリバリ働いていたそうです。車椅子ユーザーになってリハビリセンターにいたときは人一倍に明るい人でしたが、退院後は仕事にも就かず、酒に頼る人生となってしまい、早いうちにお亡くなりになってしまいました。
どんな仕事でもやってみようとプライドを捨てて臨んでいれば、人生は変わっていたと思いますが、家族を支えなくてはならないというプレッシャーとバリバリやっていたプライドがあったせいか、なかなか自分自身を変えることができなかったと思います。
前向きであればきっとチャンスはくるはず
生きていればいろいんなことがあると思っております。現在はうまくいかなくても自分自身の気持ちが前向きであれば、きっとチャンスはやってくると思っています。だからこそうまくいかないときに力を貯めておくことが、チャンスのきたときに力を開花させることができると思っています。
あとは自分だけでなく人から好かれることも必要だと思っています。自分だけでは成し遂げられないのが社会です。人と共存している社会だからこそ人からの信用を得ることで、次につながる何かが生まれると思っています。そう思えばこそ人とのコミュニケーションを大切にしていきたいものです。
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