旅行におけるバリアフリーな会社を選ぶことのポイント
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。以前は、バニラ・エアによる車椅子利用者への対応について、社会的に大きな波紋を呼びました。賛否両論が飛んでいますが、バリアフリーという面において、世の中に一石を投じたのは間違いないと思っております。
安全・安心を考えるとできる限り事前への連絡が望ましい
つい先日は、大手航空会社を利用しましたが、早朝便では大手でさえも対応人数が少なかったことと、取り外し可能な電動アシスト機能の「スマートドライブ」を持っていたこともあり、チェックインの際に30分くらいかかりました。もちろんスマートドライブを利用する旨は3日前から航空会社とやりとりをしておりましたが、当日バタバタすることになってしまいました。
ただ大手航空会社でも人員不足が発生している状況がうかがえます。なぜ人員が少ないのか分かりませんが、民間企業においては採用難(売り手市場)の問題もあれば、営業利益を確保しなければならないための人件費削減なども発生しているのかもしれません。
航空運賃が旅行プランなどでドンドン下がっている状況からすると、航空会社の人件費事情も厳しくなっているのかもしれません。むしろ低運賃で運航している格安航空会社においては、人件費事情だけでなく、コスト全体においてもかなり厳しい状況でしょう。
また航空会社における安全・安心を考えた車椅子ユーザーへの対応を鑑みると、どうしても急な事情を除き、事前の連絡が必要だと思っております。そうすることが、当日のトラブルにならないと思っております。できる限り、利用者も企業側も気持ちよくいきたいものです。
公共性の高い企業はNOとなって欲しくない
以前、某航空会社で「価格を下げた設定をしているのだから、サービスしないのは当たり前。クレームを言うなら消費生活センターへ連絡してくれ」と会社の代表が述べていて、世間から叩かれた一件を思い出しました。
企業努力によって低価格を実現させて顧客に喜んでいただく方法は、決して間違っているとは思えません。但し、その弊害として元気な人は自分で何でもやるから大丈夫でも、障害者や高齢者などには厳しい環境になってしまう点は、なぜかスッキリしない部分が残ります。ちなみに、その会社も今では会社の代表が変わり、以前のようなイメージの会社ではありません。
バリアフリー導入こそが「選ばれる」企業になり客数増が望める
もちろん、すべての会社が人に優しい企業であるとは言えないため、利用者側が安全・安心な会社を選ぶように考えるのが賢い選択なのかもしれません。それは一般的に接客応対のいいお店を、次も利用したくなるのとあまり変わらないでしょう。
この件は航空会社に限らず、他の業種においても同様な状況です。だからこそ企業がバリアフリー導入することで「選ばれる」企業になり客数増が望めると思っております。むしろ導入事例が少ない今こそチャンスなのかもしれません。
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