車椅子利用者にとっては電車の乗換回数が少ない方が助かる
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今までは東京に行くときはクルマしか考えられなかったものの、現在は月に数回は電車を利用して出かけています。地元の車椅子の友人からは「えっ、電車で行くの?」と驚かれることがあるくらいです。でも以前に比べて電車利用がかなり便利になったのは確かです。その1つは鉄道路線網が広がったことにおける影響でしょう。
つくばエクスプレスができたことで気軽に都内へ行けるようになった
私が車椅子生活になった1996年頃は、現在頻繁に利用しているつくばエクスプレスは開通していませんでしたので、全く鉄道を利用しませんでした。なぜなら自宅から1キロ以内にある関東鉄道常総線南守谷駅は、事前に関東鉄道へ利用する旨を電話で伝えなければなりません。
もちろんクルマを運転できない人であれば、鉄道を利用しなければなりませんが、私は手動運転装置の付いているクルマを所有していることもあり、気軽に利用することができない状態よりもクルマを選択していました。
現在ではつくばエクスプレスが開通していることもあり、気軽に東京方面へ行くことが可能になりました。さらに途中駅の接続がとても便利な中で、以前にはなかった都営大江戸線があることでかなり便利になりました。明らかに乗換回数が少なくなります。山手線のようにぐるっと1周していることもあり、目的地へ行きやすくなります。
大江戸線ができたことで乗換回数が少なくて済む
もし都営大江戸線がなければ、北千住駅で地下鉄日比谷線または千代田線に乗り、さらに別の駅で乗り換えることが多くなります。(つくばエキスプレス乗車からの)乗換回数が2~3回になるでしょう。しかし都営大江戸線があることで、乗換回数が減少し、1~2回で済むことがよくあります。
車椅子利用者にとって乗換回数が増えるのは、到着時刻が読めなくなる可能性があります。一般の方であると、乗換案内のアプリで検索したらその通りに行くことができますが、車椅子利用者は利用駅から経由駅・目的地の駅に連絡をとって乗車することになるため、1・2本後発の電車への乗車になります。そのために乗換案内のアプリを参考にしても、30分くらい余裕のある行動をしないと間に合わなくなる可能性が出てきます。
そういったことから乗換回数が少なくなることでとても便利になりました。例えば、茨城県の守谷駅から文京区の春日駅に行く場合は、守谷~新御徒町~春日となり乗換回数が1回になります。しかし都営大江戸線がなければ、守谷~北千住~大手町~春日というコースになるでしょう。
今は直通運転も増えたために、常磐線も品川駅まで乗り入れが可能な点なども嬉しいものです。少しずつ電車での外出が快適になりつつあります。もっと情報を掴んでコラムにてご紹介できるようにしたいと思っております。
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