“こころのバリアフリー”とは?──学生時代の友人と訪れた居酒屋での気づき

2025.07.08 (火)

◆ バリアフリーを“知らない”からこそ、一歩踏み出すきっかけを

バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。

 

バリアフリーと聞くと、「専門的で難しい話なのでは…」と感じる方も多いかもしれません。
でも今、超高齢化社会が進むなかで「知ること」「始めること」こそがビジネスの強みになります。
今回は、車椅子ユーザーの私が居酒屋で体験した“こころのバリアフリー”について、気づきをお届けします。

 

感じのいいお店は、設備ではなく“対応力”ですぐにわかる

 

 

結論(Point):
“こころのバリアフリー”があるお店は、設備以上に「人の配慮」で感動を生みます。

 

理由(Reason):
私は学生時代の友人と神田界隈の居酒屋を訪れました。
店内に多目的トイレはなく、駅のバリアフリートイレを利用する必要がありました。
ですが、そのお店の接客対応が本当に気持ちの良いものでした。

 

具体例(Example):
店内の通路幅が狭くても、スタッフがすぐにテーブルを動かしてくれました。
他のお客様にも「すみません、少しだけご協力を…」と丁寧に声をかけてスペースをつくってくれました。
しかも終始、笑顔で対応してくださったことがとても印象的でした。

 

提案(Point再提示):
設備が整っていなくても、「気づき」と「ひと声」「笑顔」があれば、素晴らしい“こころのバリアフリー”は実現できます。

 

“こころのバリアフリー”で大切な3つの接遇ポイント

 

 

  1. 物理的に通れるスペースを確保しようとする配慮
  2. 他のお客様へも丁寧に協力をお願いする姿勢
  3. 常に明るい笑顔で接する接遇マインド

 

一見するとどれも簡単なことのように思えるかもしれません。
ですが、実際にこの3つが揃っているお店はまだまだ少ないのが現状です。

 

特に「他のお客様に協力をお願いすること」は、日本の接客文化では躊躇されがちです。
でも一歩勇気を出してお願いしてみれば、ほとんどの方は快く応じてくださいます。
“お客さま同士の優しさ”が、素敵な空間を生み出します。

 

想像してみよう。「自分がその立場だったら?」

 

 

まずは、バリアフリーの専門知識がなくても構いません。
「自分だったらどうしてもらえると嬉しいか?」と想像することから始めましょう。

 

そして可能であれば、車椅子の試乗体験や、専門家と一緒に店舗の改善を進めていくこともおすすめです。
“こころのバリアフリー”は、そうした「小さな想像」と「日々の積み重ね」から自然と生まれます。

 

誰かに「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が、あなたのお店のファンを増やし、リピーターを育てる原動力になります。

 

◆ まとめ|“また行きたくなるお店”は、あなたの“笑顔”から

 

バリアフリー対応が完璧なお店でなくても、
「気づいて動く人」がいることこそが、“選ばれるお店”の第一歩です。

 

今日からできる“こころのバリアフリー”
──それは、あなたの気づきと笑顔から始まります。

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