店舗の集客につながるバリアフリーの前に気づいたほうがいいこと
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
最近、いろいろな人とお会いすると
「車椅子に乗っている人ってあまり
見かけないですよね。」
と言われることがあります。
でも最近はその逆で、
公共交通機関やショッピングモールなどの
バリアフリー化が進み、
街中では車椅子に乗っている方を
頻繁に見かけるくらいです。
もし店舗などを運営しているのであれば、
そういった状況に気がつくことが
大事なポイントだと思います。
そして来店された車椅子利用者のために
一早く対応ができるようになることが、
ビジネスをしていく上で
欠かせないのではないかと思います。
なぜなら集客につながるだけでなく
バリアフリーであることが
車椅子利用者の行ける場所を増やした
社会貢献にもつながるからです。
2つもゲットできてしまうのは
バリアフリーだからです。
車椅子を利用されている人がいるのに気がつかない現実
私は車椅子生活になって
20年以上が経過しました。
交通事故に遭う前は、
一般の方と同じ健常者でした。
私が勤めていた総合スーパーでは、
所属している農産売場の近くに
身障者用トイレがあったにもかかわらず、
私は全く気が付きませんでした。
本当に情けない話です。
当時は現在のように
車椅子に乗った方が
少なかったのかもしれません。
それでもお店には
何人かお越しいただいていたはずです。
それでも当時の私には
全く見えていなかったんです。
だから私が車椅子生活になって感じるのが、
都内にいるサラリーマンからすると
私の存在は気がついていないように見えます。
エレベーターを待っていても、
我先に乗り込もうとする人が多いんです。
たぶん車椅子の利用者や
ベビーカーの利用者がいるとかは
全く目に入らないんでしょう。
でも何かの刺激によって
大きく変わる可能性があります。
そして今まで全く見えなかった
世界が見えるようになるんです。
私は最近都内に出向くことが多い中で、
目的地の入口に大きな1段の段差
(15センチクラス)があるのを
よく見かけます。
私自身では乗り越えることができません。
仕方がないので通りかかりの男性を探します。
はじめは何で私に声をかけるの?
という唖然とした顔をしておりますが、
「段差を上りたいので後ろから
押していただいてよろしいですか?」
とお願いすると
誰もが気持ちよく対応してくれます。
私の場合は、
ここで断られたことはありません。
私は本当に嬉しいので
「とても助かりました」と声をかけます。
そうすると誰もが本当に嬉しい表情を
されているんです。
この表情は何とも言えないさわやかでもあり、
自然な笑顔なんです。
お手伝いをした方は、
街中には車椅子を利用している方の
存在をインプットされたでしょう。
多分、その後は、
街中で困っている人がいたら
「お手伝いいたしましょうか?」
と声をかけるかもしれません。
これが変化だと思います。
きっかけさえあればきっと変わるはず
だから大事なのはきっかけなんです。
きっかけがなければ
まわりに車椅子を利用されている方がいても
気がつくことはないでしょう。
困っている人がいても
素通りしてしまうかもしれません。
でも街中にはいろいろな人がいるんです。
残念ながら忙しくガツガツしていると
何も見えてこないでしょう。
この世の中は共生社会です。
困っている人がいれば
お互いに助けあうことで、
自分が幸せになれるんです。
ぜひそうなることを願っています。
そう考えていくと、
バリアフリー化が進んでいない
店舗が多い中で、
あなたのお店だけが
こころのバリアフリーで
対応しようとすることで、
大きく変わります。
利用者が増えて
あなたのお店だからまた行きたいと
思ってもらえることでしょう。
他のお店にはない世界が
あなたのお店だから
できることにつながります。
だからこそ
自分が何か手に入れたいと
思う気持ちが常に
必要になるでしょう。
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