イメージによる思い込みを変えることがバリア解消につながる
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
以前からお伝えしていますが、
街中でティッシュ配りをしている人の前を
通っても、車椅子利用者である私には
ほとんとティッシュを渡さないで、
手を引っ込めてしまうことがよくあります。
「もらえる」「もらえない」の
話をするわけではなく、
相手が車椅子に乗っているだけで、
変に意識をしてしまうのは、
日常生活やビジネスにおいても、
あまり好ましいことではないでしょう。
このバリアを解消していくことが、
企業にとっては
今後の障害者雇用やバリアフリーにおいて
大きな課題になってくるのではないかと
思って取り上げることにしました。
企業の担当者はパンフレットを渡さない
先日はお台場の東京ビッグサイトで
あるビジネス系のイベントに行きました。
たくさんの企業がブースを出していて、
パンフレットを配っていました。
私もブースの近くを通っても
車椅子利用者である私に対して、
コンパニオンとして仕事をしている人は、
私に近寄ってきて「どうぞ」と
パンフを渡そうとしてくれました。
でも企業の担当者の場合は、
ほとんど私が近寄っても
渡すのをやめてしまうように感じました。
なぜ車椅子利用者である私に
渡せないのかは分かりませんが、
明らかに渡さないというより
「この人はビジネスの上で関係ない」
と思い込んでしまっているのではと
感じました。
国際福祉機器展のような一般参加が多い
イベントではなかったために、
「車椅子利用者=ビジネスとならない人」
という構図に感じてしまうのでしょう。
でもイベントに出展しているのに、
車椅子に乗っているだけで、
集客しようとしないのは
とてももったいないことです。
なぜなら車椅子利用者であっても、
ビジネスパートナーになりうる存在に
なるかもしれません。
バリア解消には企業の研修などを通して解決していく
残念ながら人を色眼鏡で見てしまうのは、
障害者などのいる環境に
全く慣れていないことが考えられます。
そういった状況をクリアにするためには、
個人そのものが気づくことよりも、
所属している企業そのものが考えていき、
個人に気づいてもらえるような
対策を講じる必要があるように思います。
最近では、企業の中で
ダイバーシティ研修などを
実施しているところが増えてきています。
ほとんどの人が、
学校生活で経験してきていないことなので、
知らないことでもあります。
そのためにも、
まずはもともと持っている
既成概念(イメージ)を変えることです。
企業の中でバリアフリーなどを
学ぶ機会があることで
個人にも浸透して行き、
今回のようなパンフレットを
渡さないようなことも、
なくなっていくのではないかと思います。
そうすることで、
障害者雇用やバリアフリー面などにおける
課題も企業内で解決できるように
なっていくのではないでしょうか?
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