車椅子利用のバリアを知るには日常生活の視点を変えてみる

2018.11.02 (金)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

お店にはいろいろな人が来店されますが、

例えば車椅子を利用されているお客さまの場合、

何を望んでいるのかなど

分からないことが多いことでしょう。

 

しかも車椅子利用者にとって、

何がバリアなのかが分からないと

いったことがありませんか?

 

まずは、障害の有無に関わらず、

日常における人の行動において、

あらゆる視点で

関心をもつことから始めてみるのは

どうでしょうか?

私は車椅子生活になるまで車椅子利用者のことは知らなかった

私は24歳まで健常者であったために、

一般の皆さまの気持ちが分かります。

 

車椅子を利用している人の気持ちどころか

話したこともないというのが実情でした。

 

学生時代には生徒会に

所属していたこともあって、

ボランティア活動の一環として

同じ自治体にある養護学校に

訪問したことはあったものの、

何をしたかは全く覚えておりません。

 

また学校を卒業して、サラリーマンになっても、

車椅子利用者と話した

という経験はありませんでした。

 

はじめて着任した店舗において、

多目的トイレが

どこにあるかも知りませんでした。

 

自分が交通事故に遭って、

1年ちょっとのリハビリを終了させたのちに、

その店舗へ挨拶に行ってはじめて、

多目的トイレが店舗にあることが

分かっただけではなく

自分の担当部署(野菜・果物・花売場)に

近いところに多目的トイレがあったのです。

 

お恥ずかしい話ではありますが、

24歳まではそんな状況でした。

 

セミナー・講演活動をしていると、

一般の人に

「車椅子利用者と話した経験はありますか?」

と質問すると、

一度もない方が意外にも多いものです。

 

しかも「同じ会社に車椅子利用者はいますか?」

と聞いたら

「いるけれど、一度も話したことがない」

とおっしゃる方もいます。

 

それだけ日常の生活における視界の中には

全く入ってこないのではないかと思います。

お店にいらっしゃるお客さまをどう迎えるかが大きな課題

でもこれから超高齢化社会になっていくと、

車椅子を利用している人は

ますます増えていきます。

 

車椅子利用のお客さまが

お店に入店されても

「私、何も知らないんです」

というのは、商売に影響が出てくるでしょう。

 

ではいったいどうしたらいいのか?

 

それはあらゆる場面で遭遇する人の様子を

観察することからはじめてはいかがでしょうか?

 

意外とあちこちに車椅子を利用している人は

いるものです。

 

単独で動いている人、誰かと一緒にいる人など。

 

第一歩としては、

「どうやって電車に乗るのだろうか?」

という点でもいいでしょう。

それが気づきになると思います。

 

とにかく人間観察を通して、

関心を高めていくと、

新しい気づきが

増えていくにちがいありません。

 

それをきっかけに

さらにブラッシュアップするために、

関連するサイトや書籍を読んでみたり、

セミナーに参加したりして学んでみるのは、

いかがでしょうか?

 

今まで全く知ることのなかった世界が、

関心とともに広がっていくはずです。

 

それがお店に入店されるお客さまにも、

対応できるようなものになっていくでしょう。

 

ニーズは一体何か?

どうしたら喜ばれるのか?

などが自然に身につくことで

お客さまに対するおもてなしが

できるようになり、

あの従業員のいるお店だから

また行きたくなると思われていくものです。

 

まずは日常におけるあらゆる場面で、

人の行動において関心をもつことが、

きちんとした接客応対につながるでしょう。

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