なぜ車椅子・ベビーカーのバリアになるかの教育から始めてみる
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
お店でよく見かけるのが、
設備のバリアフリー化に
取り組んでいるにも関わらず、
従業員への周知・徹底・継続が
うまくいっていないために、
せっかくのバリアフリーが
残念なことに機能しないことがあります。
具体的に言いますと、
車椅子やベビーカー利用のお客さまのために
スロープを設置しても、
従業員の方々が、何気なくスロープの入口に
大きな看板を置いてしまうようなことです。
もともとその場所に
看板を置いていたわけではないのに、
いつの間にか従業員の誰もが
何気なく置いてしまうようなことは、
よくあるからです。
なぜ車椅子・ベビーカーの
バリアになるかの教育から
始めてみるのはいかがでしょうか?
当たり前・常識だと叱っても相手が気づかないなら意味がない
こういったときにリーダーが
部下に叱責してしまうのが、
「なぜここに置いたんだ。
車椅子やベビーカー利用の方々がいたら
迷惑だと思わないか?」など。
もちろん従業員が
うっかりやってしまったものの
叱られた理由が理解できているのであれば
注意した効果はあるでしょう。
でもそうではない場合があります。
勤務経験の少ない学生アルバイトだったり、
従業員教育を受けていない人だったりすると、
「考えればわかるはず」
「当たり前」「常識」という
リーダーの思いは通じないでしょう。
実際に考えてみれば、
一般的に学校教育で障害者と
一緒に過ごした経験もなければ、
共生社会のような授業も
受けたことがないので、
誰もが障害者などについて
知らないことばかりかもしれません。
もちろんそういった背景の中でも、
自然に判断できるような賢い人もいますが、
そうでない人も職場にはいるでしょう
そのような人は
誰かが自分のそばで困っていても
全く気がつかなかったりします。
だからこそ、
何とかしてでも従業員の方々には
きちんと理解していただく教育が
どうしても必要になってくるでしょう。
なぜバリアになってしまうのかを教育することが大事
大事なことは
「なぜそうしなければならないのか?」
という理由を、
従業員向けに知ってもらう教育を
計画することです。
こういった教育を行うことは、
コスト的にも時間的にも
大変なことですが
何もしないままでは
現状を変えることはできません。
価値観の違う従業員の方々に
相手の立場を理解してもらうためには
バリアフリーに関わる教育を
外部の教育機関にお願いするのも
1つの方法かもしれません。
1つ1つ課題をクリアしていくことが
バリアを解消していくことに
つながっていくでしょう。
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