バリアフリーでないから諦めている人の存在に気づくことがはじめの一歩

2019.06.05 (水)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

人の本音に気づくことができるかというのは

本当に難しい課題です。

 

例えば、お店の商品が

気に入らないからといっても、

ほとんどの人は声を発しないまま、

徐々に去っていくのが一般的です。

 

クレームを言ってくる人は、

意外にもごくわずかです。

 

これはバリアフリーにおいても同様です。

 

車椅子利用のお客さまが

「このお店に行きたい」と思っていても、

バリアフリーではないことが分かったら

やめようと思ってしまうことです。

 

どうしてもそのお店を

利用したいと思わない限り、

お店の人に

手伝っていただけますかと

言うことは少ないかもしれません。

 

だから質問する前に

諦めてしまうのでしょう。

 

だからこそいかに

お客さまの本音に気づくことが

大事なポイントとなります。

行くのを諦めている人がいることをご存知?

ある方のエピソードをしたいと思います。

 

子供の頃、卒業式などのお祝いには、

両親がいつも連れて行ってくれる

九州で有名な中華料理店がありました。

 

そのお店は地元の人でも人気のあるお店でした。

 

それから数十年が経ち、

今は嫁いで茨城に住んでいます。

 

帰省のときにでもそのお店に、

今度は両親を連れて行きたいと

思っていましたが、

そこは階段をあがった

2階に行かなかければなりません。

 

でも両親とも足が不自由になり

階段を上ることができませんでした。

 

それから数年が経ち

父が亡くなってしまい、

両親と行くことは実現できませんでした。

 

まだ生きている母とは

いずれそのお店に行きたいと思っています。

 

でも未だにバリアフリーではありません。

 

だからそのお店には行けずじまいです。

 

私がちなみにどこのお店なのかを

聞いたところ、

偶然にも私が2年前の日本1周で

立ち寄ったお店でした。

 

なぜ私がそのお店に行こうと

したのかと言いますと、

その県で有名な料理を提供する

地域の評判店だったからです。

 

でも残念なことに、

その際もバリアフリーではないので…と

お店の方に断られてしまいました。

 

気になったのは、それだけの名店だったら、

せっかくそこのお店の料理が

食べたいと思っていても、

諦めている人が結構多いんではないかと

思います。

 

お店側はそのような方々の気持ちに

気づいていても、

バリアフリー化にふみきれないのか、

それとも全くきづいていないのか

ではないでしょうか。

お客さまの思い出のあるお店だからバリアフリー化に意味がある

実際に有名店で繁盛しているお店であれば、

今回の方のようにお客さまにとって

いろいろな思い出があるでしょう。

 

そのうえで、バリアフリー化に

踏み切ることができれば、

もっと多くの方々の気持ちに

寄り添うことができて、

お店の価値をもっと高めていくことが

できるでしょう。

 

今までよく利用されていたお客さまが

急に来なくなったとかなど

気になる変化があったら

お店がバリアフリーではないことが

理由になっているかもしれません。

 

一度気にかけてみては

いかがでしょうか?

 

もしそうだったとしたら

バリアフリー化にすることで

大きく状況が変わって

お店が繁栄する可能性があるでしょう。

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