車椅子でも利用しやすくなるアイディアはビジネスチャンス
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バリアフリースタイル代表の白倉です。どうしても事故・病気になってしまうとネガティブになりがちです。もう諦めなければならないと思う気持ちのほうが多いものです。でも「奇想天外」という言葉のように、車椅子利用者にとって今までできなかったことが、社会のいろいろなアイディアによってできるようになってくるのは利用者にとってうれしいことです。それこそがビジネスになりうるのではないかと思っております。
車椅子利用者にとって行動範囲が変わった品がある
それは道具さえあれば大きく変わってくるでしょう。私はメガネをかけていますが、メガネがなければ視力が0.1以下で生活するのに不便さが生まれるでしょう。日常生活だけでなく、クルマや自転車の運転もできません。でもメガネという道具があれば、視力が悪くない人と同等の生活をすることが可能になります。車椅子においても、立位・歩行ができないから車椅子があるものであり、あくまでも道具の進化のもとに生活ができております。
もちろん車椅子に乗っている人が同じ症状ではないので、車椅子があるだけで便利になるわけではありませんが、考え方としては何か道具があることで、大幅に利便性があがるものはいくらでもアイディア次第で出てくるのではないでしょうか?それがビジネスにおいて、奇想天外につながるような道具が徐々に出てきます。
私が愛用している取り外し可能な手動運転装置という道具があれば、旅行の概念が大きく変わりました。なぜなら今までは国内旅行を行くにも、手動運転装置のレンタカーを貸してくれる企業が少ないために、その企業に近い空港にクルマをもってきてもらうことしか方法がなかったのです。しかも空港にもってきてもらうことで回送料金がかかっていました。
しかし取り外し可能な手動運転装置を持参すれば、全国の空港にあるレンタカーに自分で取り付けることが可能になります。つまり今までは行ける場所が限定されていたものが、全国どこへでも行けるようになったのは、あきらめることもなくなったわけです。まさに奇想天外の出来事です。
パイオニアになれる大きなチャンス
一般の人にとってはなかなか分からないことですが、車椅子利用者にとっては行動範囲が変わることによって、旅行そのものの概念が変わります。私もその道具があったおかげで、昨年は石垣島へ行って、シュノーケリング・カヤックなどを楽しみました。絶対に行くことができないと思っていたので、こんなにうれしいことはありません。
そういったアイディアはまだまだ埋もれていそうです。今までは何気なくできていたのに、高齢者になって身体が自由にならなくなって諦めているものはないでしょうか?そういったことを解決できれば大きなビジネスチャンスになるはずです。意外と20年以上車椅子生活をしてきましたが、さほど大きく物事が変わってきているような感覚はありません。だからこそパイオニアになれるのかもしれないでしょう。
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