あなたのお店の『バリア解消』請負人 バリアフリースタイル TOP » 設備面(ハード) » 車椅子で入店しやすい雨の日の対策とは?
車椅子で入店しやすい雨の日の対策とは?
2019.01.11 (金)
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
店舗における雨対策はどうですか?
ちょっとしたことで
店内の床に水滴が溜まって、
お客さまが転倒されてしまうような
トラブルがないとは言えません。
そんなときに車椅子利用のお客さまのために、
タイヤについた水滴を取るための
カーペットや雑巾などがあると重宝します。
ちょっとしたことでも
いろいろな想定をしていくことが、
お客さまから喜ばれるだけでなく、
トラブルを未然に防ぐことにもつながるでしょう。
床に溜まってしまった水滴がトラブルを招く
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns='http://www.w3.org/2000/svg'%20viewBox='0%200%20615%20461'%3E%3C/svg%3E)
まずは、雨に濡れた車椅子のタイヤに
付着した水滴を拭くことです。
いろいろな商業施設においても、
あまり店舗入口に水滴を
拭くようなものがありません。
そのため私は、手袋のような雑巾を
持参して自分でタイヤを拭きます。
なぜなら水滴が付着したまま、
床を走行するのはかなり危険であり、
手でハンドリムを握っても
ブレーキにならないことがよくあります。
店舗側でも危険防止のためにも、
何か対策を講じることをおすすめします。
もう一つは、店内を汚さないためです。
これは車椅子に乗っている立場として、
床に黒くついた水滴が残ってしまうのは、
なるべく避けたいものです。
もちろん気にならない方も
いらっしゃるでしょうが、
明らかに自分が持ち込んで
床を汚くしたくないものです。
そういった点を踏まえても、
事前にタイヤを拭けるような
カーペットや雑巾のようなものがあると
とても重宝するでしょう。
事故を未然に防ぐためにいろいろなことを想定しておく
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns='http://www.w3.org/2000/svg'%20viewBox='0%200%20615%20347'%3E%3C/svg%3E)
店舗として、一番避けなければならないのは、
水滴によって車椅子利用者だけでなく、
他のお客さまが転倒してしまうことです。
私はサラリーマン時代に
長期にわたり事故対応をした経験があります。
はじめて店舗の人事総務課長になったときに、
前任の課長から引き継いだのが、
店内で転倒されたお客さまからの対応でした。
鮮魚売場で床にあった水滴が原因で
転倒されたお客さまから、
治療費と慰謝料を請求されていました。
前任者のときには全く話が進まなかったころから
私がそのまま対応を引き継ぐことになりました。
それから4ヶ月後に治療費と慰謝料を支払って
示談にすることができましたが、
それまでの間は、いろいろと交渉が大変でした。
このようなトラブルはなるべく避けたいものです。
それに意外と収束するまでの時間がかかるので、
働く上でのストレスにもなりかねません。
大事なことは安全・安心の店舗づくりが前提であり、
そのためには事故を未然に防ぐことも
考えていくことをおすすめします。
関連する投稿
現在の記事: 車椅子で入店しやすい雨の日の対策とは?
おすすめのバリア解消コラム
コラムテーマ一覧
過去のコラム