車椅子で入店しやすい雨の日の対策とは?
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
店舗における雨対策はどうですか?
ちょっとしたことで
店内の床に水滴が溜まって、
お客さまが転倒されてしまうような
トラブルがないとは言えません。
そんなときに車椅子利用のお客さまのために、
タイヤについた水滴を取るための
カーペットや雑巾などがあると重宝します。
ちょっとしたことでも
いろいろな想定をしていくことが、
お客さまから喜ばれるだけでなく、
トラブルを未然に防ぐことにもつながるでしょう。
床に溜まってしまった水滴がトラブルを招く
まずは、雨に濡れた車椅子のタイヤに
付着した水滴を拭くことです。
いろいろな商業施設においても、
あまり店舗入口に水滴を
拭くようなものがありません。
そのため私は、手袋のような雑巾を
持参して自分でタイヤを拭きます。
なぜなら水滴が付着したまま、
床を走行するのはかなり危険であり、
手でハンドリムを握っても
ブレーキにならないことがよくあります。
店舗側でも危険防止のためにも、
何か対策を講じることをおすすめします。
もう一つは、店内を汚さないためです。
これは車椅子に乗っている立場として、
床に黒くついた水滴が残ってしまうのは、
なるべく避けたいものです。
もちろん気にならない方も
いらっしゃるでしょうが、
明らかに自分が持ち込んで
床を汚くしたくないものです。
そういった点を踏まえても、
事前にタイヤを拭けるような
カーペットや雑巾のようなものがあると
とても重宝するでしょう。
事故を未然に防ぐためにいろいろなことを想定しておく
店舗として、一番避けなければならないのは、
水滴によって車椅子利用者だけでなく、
他のお客さまが転倒してしまうことです。
私はサラリーマン時代に
長期にわたり事故対応をした経験があります。
はじめて店舗の人事総務課長になったときに、
前任の課長から引き継いだのが、
店内で転倒されたお客さまからの対応でした。
鮮魚売場で床にあった水滴が原因で
転倒されたお客さまから、
治療費と慰謝料を請求されていました。
前任者のときには全く話が進まなかったころから
私がそのまま対応を引き継ぐことになりました。
それから4ヶ月後に治療費と慰謝料を支払って
示談にすることができましたが、
それまでの間は、いろいろと交渉が大変でした。
このようなトラブルはなるべく避けたいものです。
それに意外と収束するまでの時間がかかるので、
働く上でのストレスにもなりかねません。
大事なことは安全・安心の店舗づくりが前提であり、
そのためには事故を未然に防ぐことも
考えていくことをおすすめします。
関連する投稿
- 飲食店のバリアフリー化には車椅子のサイズを考えたテーブルまわりのレイアウトも重要なポイント
- 車椅子のバリアフリーは駐車場の路面状態に注意したい
- 多目的トイレがある居酒屋は少ないからバリアフリーのチャンス
- ちょっと待った!車椅子のバリアフリー設計の際に勾配の状況は大丈夫?
- バリアフリーにおける多目的トイレはビルに1つあれば大きく変わる
現在の記事: 車椅子で入店しやすい雨の日の対策とは?