立体駐車場における身障者駐車スペースの有無が難しい
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私は、ほとんど自分で車を運転してあらゆるスポットに行くのですが、身障者用駐車スペースを見つけるのが大変な場合が多いですね。
身障者用駐車スペースがなくても乗り降りできることも
もし身障者用駐車スペースがないところであっても、車椅子を運転席の脇に降ろして、乗り移りのできるスペースが確保できれば大丈夫でしょう。大概は一番端っこの一般の駐車スペースが空いているか探したりします。
ショッピングモールなどの立体駐車場において、身障者用駐車スペースが満車なのか空車なのか分からないことが多いです。どういうことなのか?立体駐車場の各階に「空」と表記してあり、いざ行ってみると身障者用駐車スペースは空いていなかったというケースです。
最近は別の階に行くことのできない立体駐車場がある
最近のよくある立体駐車場は、2階の駐車場が空いていなくても、3階の駐車場にいけない構造になっております。そのフロアしかいけないんです。そのため「空」という情報で行ってみたら空いていなかった場合、無念ですが駐車場の出口を出て、もう一度駐車場に入るといった面倒臭い状態になるんです。
えっ・・・と思うかもしれませんが、立体駐車場に表示されている「満」「空」の情報は、一般の駐車場がどうなっているかの情報なんです。つまり、身障者用駐車スペースの「満」「空」ではないんです。
そのため、私たち身障者用駐車スペースを利用する場合は、一か八かの賭けに出るんです。「満」と掲示されてあっても、身障者用駐車スペースは空いているはずだと予想するんです。しかし予想が外れたら、もう一度1階もしくは駐車場出口を出て、再度やり直します。
何度も行って馬鹿らしくなったら、その施設を利用しないで帰ります。実際には、係員の方に聞いても分からないことが多いですね。昨年に行った日本1周のバリアフリー調査の時において、熊本市にある某百貨店の列に並んだ時が酷かったですね。
混んでいる時は面倒臭いと思われる場合もある
雨の日曜だったということもあり、とにかく混んでいました。45分位並んでやっと自分の番になり、係員に「身障者用の駐車スペースをお願いします」と尋ねたら、「あっちにあるから行ってください」と言われ、百貨店からかなり離れた駐車場を案内されました。
実際に行ってみると身障者用駐車スペースもなければ、係員もいない場所でした。結局、45分間並んだだけでその百貨店を利用することはできませんでした。係員の方は忙しかったから、身障者用の対応なんてできないと思ったのかもしれませんがとても残念な出来事でした。
羽田空港では、身障者用駐車スペースにも電光掲示板で「満」「空」を表示しておりますのですごく分かりやすくなっております。空港のように台数が多いところであれば表示することも可能ですが、せめて2階でダメなら、3階へ行ける立体駐車場があるだけでトラブルは解消できると思っております。
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