車椅子利用者に選ばれるお店とは?今こそ知っておきたい「設備のバリアフリー」入門

2025.05.11 (日)

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バリアフリーアドバイザーの白倉栄一です。

 

今後ますます増えていく車椅子利用者にとって、「設備のバリアフリー」はお店選びの重要な判断材料となります。

 

その中でも、とくに基本の柱として知っておきたいのが、次の4点です。

 

  • 多目的トイレの有無
  • 障害者用駐車スペース
  • 段差のない出入口
  • 通路幅の確保

 

この4点は、車椅子利用者が「入れるか」「使えるか」を見極める大きなポイントです。

 

とくにトイレの有無は、来店自体を左右するほどの影響があります。

 

もちろん業種によって求められるバリアフリー対応は変わりますが、まずはこの4つを導入できるかどうかを検討してみましょう。

 

行政の補助を使うことも検討してみる

 

行政支援イメージ

 

 

「スペースがない」「工事費用が高い」などの理由で、導入をあきらめるケースもありますが、ぜひ一度、自治体の補助制度を調べてみてください。

 

多くの自治体では、バリアフリー推進のための補助金制度を設けています。

 

補助率や上限金額は自治体ごとに異なりますが、設備改善にかかるコスト負担を軽減できる可能性があります。

 

行政の支援が難しい場合でも、近隣のバリアフリー対応施設(多目的トイレ・駐車場など)と連携し、情報を把握・共有することで「心のバリアフリー対応」が可能になります。

 

情報だけでも知っておくとプラス

 

 

 

たとえば、自店に障害者用駐車スペースがなくても、近隣にある民間駐車場のバリアフリー対応状況を把握しておくだけで、車椅子利用者にとっては大きな安心になります。

 

駐車スペースと店舗があまりに遠い場合は難しいですが、徒歩3〜5分(半径300m程度)以内であれば、来店の可能性が広がります。

 

完全なバリアフリーでなくても、情報を持ち対応する姿勢が「選ばれるお店」につながります。

 

心のバリアフリーが差別化を生む

 

 

 

 

今後の社会においては、「設備がある」だけでなく「どんな気配りができるか」が大切になります。

 

お客様を無下に断るのではなく、「最適な方法を一緒に考える姿勢」が、心のバリアフリーそのものです。

 

車椅子利用者の視点で情報を集め、伝え、工夫をすることで、他店との差別化にもつながり、地域に愛されるお店としての価値が高まっていくでしょう。

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